海外で生活するにあたり重要なのが住宅環境です。日本と比べて綺麗なのか、衛生面などは問題ないのかなどが気になるところですね。私が留学をしていたカナダ・トロントは都会ということもあり、問題はなく生活できる環境ではありましたが、それでも日本と違って戸惑うことも多くありました。今回はカナダの住宅について、日本とは違う点についてまとめてみました。
古い家が多い
日本のように地震などが少ないので、長持ちしている家が多いです。そのため、日本と比べると家が古いなと感じるかもしれません。よく言えばレトロ、人によっては汚いと感じる人もいるかもしれません。また一軒家の各部屋をシェアハウスのようにして入れ替わり立ち替わり住人が変わるので、日本のように、引越し前の家の内装の清掃・修繕などが行われません。自分でこまめに掃除するか、もう慣れるしかないのですが、そこは覚悟をしておいた方が良いと思います。
意外?部屋の中も土足ではない
北米でありながらこれは意外でした。カナダでも日本と同じように、玄関で靴を脱いで部屋に入ります。もちろん色々な国のバックグラウンドの人がいるので、土足で生活する家もあるのではと思いますが、少なくともトロントでは靴を脱いで部屋に入るスタイルが多かったです。賃貸物件だと、土足ではどうしても汚れたり傷んだりが出てしまうので、あまり好かれないようですね。
トイレが全体的に弱い
これは以前も何度か書きましたが、日本のように下水管が太くないので、トイレが詰まりやすいです。そのため、トイレは日本よりデリケートに使う必要があります。
私は1年間のトロント生活の中で、5回もトイレを詰まらせてしまいました。トイレットペーパーを大量に流すと詰まりの原因になるので、一度にたくさん使わない、途中でも水はこまめに流す、ということが大切になります。日本の詰まったらクラシアンに電話すればいいや、というわけにもいきませんので、自分が使用している時に詰まった場合の最低限の対処法は知っておくとよいでしょう。トイレの詰まりを直すすっぽん(ラバーカップというらしい。。)が常備してあることが多いので、それを使って処理していきます。
https://www.suido-trouble.net/toilet/post-274/
暗い?狭い?汚い?地下室は避けた方が無難?
また日本との大きな違いとして、地下に部屋がある家が多いです。一軒家タイプのシェアハウスだと地下の部屋も普通に借りることができます。ただ衛生面などから個人的にはあまりオススメしません。
最初ホームステイをした部屋が地下にあったのですが、窓が無かったり、あっても地面と面していたりで、日が入ってきません。そのためカビが来やすかったり、匂いがこもりやすかったりします。部屋のカーペットに雑菌が繁殖していたのか、カーペットに触れた手で目を擦ってしまい、目がハチに刺されたのかというくらい腫れてしまう、なんてこともありました。
幸い私の家にはいなかったですが、友人の中にはネズミと出会ったなんて子もいました。
部屋を借りるときは、地下の部屋は避けた方が無難かなと思います。
ヒーターで家の中が暖かい
これは雪国では常識といっても良いですが、外が寒い分、一般家庭でヒーターはしっかりと完備されています。家の中は暖かいので、必要以上に寒さを恐れる必要はありません。むしろ室内は半袖でも全然過ごすことができます。町も地下街が発展していて暖房がきいていますし、地下の道を移動するだけで目的地に着けてしまうことも多いです。
夏は大丈夫?クーラーがない
その代わりといってはなんですが、カナダは日本のような、一般家庭に冷暖どちらにも対応するいわゆるエアコンが一般的ではありません。部屋にもヒーターは付いているが冷房機器はない、という物件がざらです。ただ夏でも日本のようにずっと2ヶ月近くずっと暑さが続くということはいので安心ください。7月でも全然冷房がなくても大丈夫。湿度が高くないので気温が上がっても、汗まみれになるということがありません(異常な汗っかきの私でも問題なかったので、普通の人は問題ないはず。)
ただそれでもトロントは8月に1週間程、非常に暑い時期があります。そこは冷房がないと苦しいですが、そこさえ乗り切れば、快適に過ごすことができます。ちなみに商業・公共施設にはちゃんと冷房も完備しているので、心配いりません。
まとめ
今回はトロントの住宅事情をまとめてみました。日本と比べても比較的綺麗な環境ではありますが、それでも全体的に住宅が古いこともあり、生活するにあたり気をつけた方が良いこともいくつかあります。留学生活の基本となる場所なので、ぜひ良い環境を見つけてください。