ビジネスシーンで英語を使っていると、言葉が違うことが原因により、誤解がよく起こります。自分はこう伝えたつもりだったのに、相手はそのように受け止めてくれなかったということで、トラブルになることが少なくありません。今回は、日々ネイティブと英語で仕事をする中で気をつけている、言葉の違いにより起こる誤解を防ぐための工夫についてまとめてみました。
メールをベースに会話をする。
英語だけに限ったことではないですが、口頭のみでやり取りをしていると必ず、誤解が生じます。言った言わないというような問題もおきますし、私たちが言ったことを間違えて理解をされてしまってトラブルになることもあります。
ですので、仕事で英語をやり取りする際は、メールをベースにしながらコミュニケーションを行うことが大切です。目で文字が見えますので、誤解も生じにくくなります。特に意思決定や確認事項に関わることは、メールで文字として証拠を残しておくことが大切です。どうしても話して決める必要があることは、後で決まったことを確認するメールを送りましょう。
言い方よりも伝わっているかを確認する
日本人同士で話すときは、相手に失礼のないような言い方にすることに気をつけますが、英語では少しポイントを変えた方が良いでしょう。英語を話すときは言葉の丁寧さよりも、自分の言いたいことがきちんと伝わっていることが大切です。
日本人は普段から遠回しな言い方をすることが癖づいていますが、英語圏の人は遠回しな言い方をしても理解するのが得意ではありません。
英語圏の人は直接口に出した言葉のみで、こちらを理解します。なので婉曲な言い方をすると何が言いたいのかをわかってもらえず、誤解が生まれやすくなります。
しかも日本人の遠回しな言い回しをそのまま英語にしても、向こうにはない言い方なので、全く伝わらず、なんのこっちゃ、となります。頑固で気難しい人がいたときに「彼は難しいところがあるよね。」「he is difficult.」と伝えたら、理解されなかったことがありました。
自分の意図を伝えたところ、はっきりと「he is stubborn.」と言わないとわからないよ、ということがを言われました。言語が違うとこういう細かい言い回しの違いや、婉曲表現の違いがあります。
ちなみに文化が違うと物事の伝わり方が違うという話はこちらにまとめています。
ハイコンテクストとローコンテクストという概念なので、参考にしてみてください。
相手に合わせずに、こちらに合わせてもらうようにする
英語でやり取りをしないといけないのは当然ですが、全てをネイティブスピーカーに合わせて話をすると大変です。こちらがなんとなくわかった風でいると、向こうはこちらがわかっているものとしてどんどん普通に話してきます。
ネイティブと話すと、英語が本当に上手でないと、単語が難しくて理解できないこともありますし、話すスピードが早くてわからないことも多いです。大事なのは相手の土俵に立つことではなく、相手とコミュニケーションが取れることです。わからないところがあっても自分が悪いわけではありません。こちらの土俵までにおりてきてもらうことが伝えられることが大事です。
ゆっくり話してください。
Please speak more slowly.
もう少し具体的に行ってください。
Please be specific.
もう一度言ってください。
Could you say that again?
すみません。仰ることが良くわかりませんでした。
I am sorry.I don’t understand what you said.
紙に書いてください。
Please write it down.
などなどお互いが理解できるようにすることが大切ですので、そう言ったフレーズをとっさに言えるようにしておくと安心ですね。
まとめ
今回はビジネスシーンで英語を使う際に、誤解を起こさないために気をつけることについてまとめました。日本語でもそうですが、英語だと自分の気持ちを正確に伝えることができず、相手に理解してもらえなかったり、相手の要求がわからず、間違いを起こすことが起こりやすくなります。目で見える、シンプルにする、などで自分の英語力がネィティブに及ばなくても、英語を使っていくことができます。