英語の関係代名詞の使い方を説明していきます。関係代名詞を覚えると、長い文章を一文で言えるようになり、大変便利です。ただ中学英語の中でも難しいと感じる人が多い単元でもあります。今回は英語の関係代名詞の使い方をまとめてみました。
関係代名詞とは何?
関係代名詞とは、簡単に言うと
・文章と文章をくっつけて一文にして話をすることができる。
・名詞を後ろから文章で説明を加える。
という文法です。文章をくっつけるのに「who」「whose」「which」「that」などを使ってくっつけることが可能です。ざっくり言いますと、くっつける対象が人だと「who」「whose」、物だと「which」を使います。「that」は状況にもよりますが、基本はどちらも使えます。
例えば
I know that man. と He speaks English very well.
私は彼を知っています。 彼は英語をとても上手に話します。
という二つの文章があったとします。これを関係代名詞を使うことでくっつけることができます。
上の文章を見ると、前の文章の「that man」と後ろの文章の「He」は同じ人ですね。
ここを関係代名詞の「who」を使ってくっつけます。
そうすると
I know that man who speaks English very well.
私は英語を上手に話すあの男性を知っています。
とすることができます。
前の文章と後ろの文章の間に「who」を挟み、後ろの文章の「He」を消してあげましょう。そうすることで、「that man」が何者なのかを、後ろから文章で説明を加える形となり、英語を上手に話す「あの男性」という訳し方ができます。
関係代名詞の用法別使い分け
関係代名詞も使い方が大きく分けて3つあります。文法的な言い方をすると「主格の関係代名詞」「所有格の関係代名詞」「目的格の関係代名詞」と言います。
どれも二つの文章をくっつけて一文で言えるようにする、名詞を後ろから文章で説明する、という点は同じなのですが、それぞれの使い方で、くっつける対象の場所が違います。ここからはそれらの違いを見ていきましょう。
主格の関係代名詞
2つの文章のうちの、後ろの文章の主語にあたる部分を前の文章の名詞にくっつける形のことです。例を見てみましょう。
I used this pen. It is very expensive.
私はそのペンを使いました。そのペンはとても高価です。
という文章があったとしたら、後ろの文章の主語を前の文章の「the pen」とくっつけます。
「the pen」は物に当たりますので、whichもしくはthatを使います。
I used this pen which(that) is very expensive.
私はとても高価なそのペンを使いました。
となります。
関係代名詞はくっつける文章の単語を「who」や「which」に置き換えて使うようなイメージですので、後ろの主語は消します。
主格というのは主語を表す言葉という意味ですので、この主語を関係代名詞としてくっつける用法を、「主格の関係代名詞」と呼んでいます。
所有格の関係代名詞
これは2つの文章のうちの後ろの主語の所有格の部分をくっつける用法です。
言葉だとわかりにくいので例を見ていきましょう。
She has an uncle. His daughter is a musician.
彼女は叔父さんがいます。叔父さんの娘はミュージシャンです。
という文章があったとき「an uncle」と「His」がどちらも同じ人なので、関係代名詞でくっつけてあげることができます。ただ「whose」を使ってくっつける必要があります。
She has an uncle whose daughter is a musician.
彼女は娘がミュージシャンをしている叔父さんがいます。
というような形にできます。主格の関係代名詞同様、後ろの文章でくっつける部分は「whose」に置き換えますので上記のような文章になります。
「he 」「his 」「him」のように、「who」も「who」「whose 」「whom」と形が変わりますので、関係代名詞もくっつける部分に合わせて形を変えます。文法的には主格、所有格、目的格と呼びますが、
目的格の関係代名詞
関係代名詞は「目的格の関係代名詞」と呼ばれる使い方があります。
これは2つの文章のうち、後ろの文章の目的語の文章をくっつける用法です。
例えば
I like this music. Famous musician made it.
私はこの音楽が好きです。有名なミュージシャンがそれを作りました。
なんて文章を関係代名詞を使って作りたいとします。
主格の関係代名詞の場合、「this music」と後ろの文章の主語が同じだったので、そのままドッキングさせてしまうことができたのですが、この文章だと後ろの文章の主語は「Famous musician」なので、くっつけられません。
代わりにこの文章は後ろの文章の目的語(動詞の後ろに来る、「~を」にあたる言葉)「it」が「this music」と同じものになるのでそこをくっつけます。
そうすると、くっつけたい部分を関係代名詞のwhich(もしくはthat)に置き換えて前に持ってきてあげるので、
I like this music which Famous musician made.
私は有名なミュージシャンが作ったこの音楽が好きです。
とすることができます。
気をつける点としては、後ろの文章のitは消えるという点です。くっつけるためにwhichに置き換えて前に持ってきたのでいなくなるのです。
I like this music. Famous musician made it.
↓
I like this music. Famous musician made which.
↓
I like this music which(that) famous musician made.
というような変化をしていると思ってください。関係代名詞が苦手な方はこのくっつく部分がどこにあるのかを理解せずに二つの文章をドッキングさせるため、後ろの文章の目的語を消さずにくっつけてしまうことが多いです。
目的語をくっつけてあげているんだなというのをしっかりと理解しましょう。目的格とは目的語を表す言葉という意味ですので、この用法を「目的格の関係代名詞」と呼んでいます。
さらにこの目的格の関係代名詞ですが、省略して書くこともできます。
ですので
I like this music famous musician made.
という形にすることが可能です。ただし主格や所有格の関係代名詞は省略してはいけません。
ちなみにこの目的格で人になる場合ですが、who以外にもwhomでも使うことが可能です。
「that」もおける
「that」は「who」「whom」「which」の代わりで使えます。非常に便利です。ただ所有格の関係代名詞の際には代わりには使えないので、気をつけましょう。
まとめ
英語の関係代名詞の使い方をまとめました。なんとなく難しいイメージがありますが、主格と目的格の関係代名詞の違いを理解し、それぞれ、くっつける部分がどこなのかを分かった上で使えば、決して難しいことはありません。しっかりと使い方を覚えて使いこなせるようにしましょう。