今回は英語の不定詞の使い方を説明していきます。不定詞は使い方をマスターすると非常に便利な文法単元です。これが使えることで一気に長い文章が話せるようになり、英語で言えることの幅がぐっと広がります。今回は不定詞の使い方をまとめてみました。
不定詞とは?
そもそも不定詞とはどんな文法単元なのでしょうか。不定詞とは「to+動詞の原形」を使う形の文章です。
通常、動詞は一つの文章に一つしか置けないというルールとなっていますが、「to」を使うことにより、一つめの動詞を置いた後、二つ目の動詞を使うことができます。
この「to+動詞の原形」は使い方がいくつかありまして、文脈によって使い方を判断する必要があります。
大きく分けると
名詞的用法(~すること)
形容詞的用法(~するための)
副詞的用法(~するために)
の3つの用法に分かれています。訳し方も違っていて、名前だけ聞くと難しそうですが、実際の役割を押さえた上で使い方を知っておくと簡単です。
イメージとしては動詞をそのまま使うのではなく、動詞の役割を他の品詞にちょっと変えて使うような用法です。
それでは、それぞれの使い方を見ていきましょう。
不定詞の3用法
名詞的用法
1つ目の使い方として名詞的方法です。これは「~をすること」という訳で使います。
名詞的用法という名前にもあるように、動詞の前に「to」をおくことで、動詞を名詞のように使いましょう、という用法です。
具体的には動詞の後ろに「こと」とつけて訳すことで名詞のように動詞を使えます。
例えば
I want to play soccer.
私はサッカーをしたいです。
なんて文章が名詞的用法です。この「want」と「play」ってなんで一緒に使えるんだろうって思ったことはないですか。「play」の前に「to」を置かないとルール違反なのですが、この「to」を「play」の前に置くことで、「play」が「すること」と名詞として扱われるためOKになるのです。
直訳すると
私は、サッカーをすること、を欲する。
というような形となるので広い意味で「主語+動詞+目的語(to+動詞の原形の部分)」という構成になるのです。
ちなみにこの名詞的方法は、同じ使い方として「動名詞」という単元があります。「to+動詞の原形」ではなく動詞に「ing」をつけて名詞として使いましょうという文法ルールになります。
下記にまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。
形容詞的用法
2つ目の使い方として、形容詞的用法があります。「~をするための」というような訳し方をして使います。これは「to+動詞の原形」の部分を形容詞として使いましょう、という用法ですね。形容詞は「名詞を飾る言葉」ですので、名詞に繋がるような訳し方をします。
例えば、
I like music to dance.
私は踊るための音楽が好きです。
というよう形です。
名詞の「music」の後ろにto +動詞の原形を置いて「music」がどんな音楽なのかを修飾しています。「美しい」とか「楽しい」といった言葉と同じように「踊るための」という文章が「音楽」を就職します。
このように、名詞のすぐ後ろに「to+動詞の原形」を置いて、本来動詞として使う言葉を形容詞のように使うことができるのが形容詞的用法となります。形容詞は、修飾したい名詞の前に置くのが基本ルールですが、不定詞の形容詞的用法の場合は、後ろから修飾をします。
副詞的用法
3つ目の使い方として副詞的用法があります。これは「~ために」というような訳し方をして使います。
副詞というのは、動詞や形容詞にかかって状況を詳しく伝えてあげる言葉です。ですので副詞的用法として使うときは「to +動詞の原形」を単なる動詞でなく、副詞として使いましょう、という働きがあります。
例えば
I practice English to study abroad.
私は留学するために英語を練習をする。
というような形が挙げられます。
これは「practice」がこの文の動詞ですが、「to」以下の文章が「practice」する理由を詳しく伝えてくれています。
「留学をするために」練習をしているわけですね。
また副詞というのは、形容詞にもかかります。
I am happy to hear that.
私はそれを聞いて嬉しい。
なんて形です。
メインの文章では「happy」という形容詞がありますが、なぜ「happy」なのか「to」以下の動詞が説明してくれています。
この形は
I am sad to +動詞の原形とか
I am glad to +動詞の原形とか
同じパターンで形容詞の部分を変えて使うことができます。
ちなみにこの副詞とか形容詞、名詞などは以前まとめていますので、下記を参考にしてみてください。
まとめ
英語の不定詞の使い方は、訳し方だけを覚えてしまうと、文脈でなんとなく、訳し方を判断するしかないのですが、役割を覚えて使えるようになるとイメージがしやすいです。不定詞を覚えると単に「主語+動詞+目的語」で終わる文章でなく、より複雑で長い文章が作れるようになります。
その分、中学校で英語を習う際に、つまずいてしまう人が出てくる最初の単元でもあります。ぜひしっかりとイメージし、用法を理解した上で会話で使えるようにしましょう。