英語学習においてインプットとアウトプットの学習のバランスについて考えたことはありますか。勉強をしているのに上達を実感できないと悩んでいる方は、インプットの勉強ばかりしてしまっている可能性があります。英語はインプットとアウトプットのバランスが大切で、どちらもバランス良く勉強していくことが必要です。今回は英語におけるインプットとアウトプット学習についてまとめてみました。
インプット学習ばかりしていませんか?
皆さんは英語の勉強をしようと思ったらまず何を始めますか。学校の勉強法を思い出すと、単語を覚えたり、文法のおさらいをしたり、リスニングの練習として洋画を見たり、英語のニュースを聞いたりなど、いろいろ思いつくと思います。
ただ上記の学習方法はインプットを中心とした学習であり、このインプット学習のみを取り入れて勉強をしていると英語は伸び悩んでしまいます。もちろんインプットの時間も取ることは大事なのですが、インプット一辺倒だと、なかなか上達につながらず、努力をしているのに上達実感が湧かないということが起こります。
インプット→アウトプットの流れが大切
インプットとは外にある情報を取り入れて自分の中に知識として取り込む学習です。上記で挙げたような単語を覚えたり、文法を復習したりはその代表的な学習ですね。また英語の聞き取りにチャレンジする、などといった学習もインプットになります。
逆にアウトプットとは自分の持っている知識を外に出せるようにする学習です。英作文をしたり、会話をすることで、持っている知識を活用して実践していくような勉強がアウトプットに当たります。
学習において何かを覚えたり、使えるようになるためにはインプットで一旦知識を仕入れた後、実際に活用していく、つまりアウトプットすることが大切と言われています。アウトプットによって記憶が定着していきますし、スムーズに使う、という練習ができるのです。
アウトプットをする機会がないとなんとなくあやふやな記憶になってしまったり、いざ使う場面が来た時に、パッと頭に浮かんでこずに使えないということが起こりますので、インプット→アウトプットの流れが学習においては欠かせません。
日本人はアウトプットが足りていない!
私たち日本人の英語学習を振り返ると、傾向としてインプットの学習が圧倒的に多く、アウトプットの学習の割合が少ないということが言われています。
というのも、現在の受験科目として求められる英語力は、会話をしたり、長文を書いたり、という能力よりは、単語や文法をいかにたくさん暗記しているか、文章をいかに速く読み、正確に理解をすることができているか、という点が求められます。そのため、どうしても暗記に重点を置
くインプット的な学習方法に、私たちが慣れてしまっているのです。試験はマーク式なども多いのででなんとなく覚えているだけで、使えてしまうので、アウトプットまでしなくてもなんとかなっちゃうんですよね。
また学校では多くの人を教えるので、どうしても座学的な要素が多くなることもあり、アウトプットの学習をする機会もなかなか取れなかったということもあります。
こういった背景もあり、日本人はアウトプットの勉強が足りておらず、英語をたくさん習うのに話せないという人が多いと言われています。
ちなみに2020年からセンター試験に代わり、大学入学共通テストという、新しい入試システムが導入されることになっています。新システムでは読む、書く、話す、聞くの4技能が重視された内容になる予定です。
これはインプットばかり重視した現状のシステムを変えなければ、という声が反映されており、これまでのマーク式からよりアウトプットできように、書いたり、話したりということが求められることが予想されています。
今後英語を学校で学ぶ人たちは大変ではありますが、ついに英語がペラペラに話せるようになる世代がやって来るかもしれません。我々も取り残されないように頑張らなければですね。
アウトプットを増やすには?
ではどんな学習をすれば、アウトプットを増やすことができるのでしょうか。
一番大切なのは、会話の中に話すこと、書くことをすることがアウトプットの学習に直結すると言われています。知識を仕入れるだけではなく、持っている知識を活用する、自分の頭の中にある状態から外に出して使っていくということが大切です。
まずは自身の勉強を振り返って、どの要素が多いか見直してみましょう。インプットの学習が多かったり、逆にアウトプットの学習が取れていなかったりしませんか。英語は普通に勉強しているとどうしても、インプットの時間が多くなってしまう傾向にあります。単語帳を読んだり、リスニングをしたりする方が、手っ取り早く学習できますからね。
逆にアウトプット学習は、時間も場所もしっかりと確保しないと、やりにくい勉強が多く、機会が取りにくいということもありますし、また学習をするにあたっていろいろと自分の頭で考えないといけないので脳へ負荷が大きいです。
そのためどうしても敬遠しがちになってしまいますが、その分効果が大きいことも覚えておいてください。現在アウトプット学習が少ないと感じている方は少しずつで良いので、必ず取り入れるようにしましょう。
例えば、単語を覚えるだけになっている人は覚えた単語のみを使って英作文をしてみるとか、英語を流し聞きしかしてないという方は、内容を自分なりにまとめてみるとか、少しずつ仕入れた情報を頭の外に出していくということを意識してみてください。
まとめ
英語学習においてインプットとアウトプットの学習のバランスを取って学習することは非常に大切です。インプットの学習は負荷が少なく、取り組みやすいのですが、そればかりしていても会話上達へは繋がりにくいです。アウトプットも取り入れていくことを意識して、自身の学習内容を振り返ってみてください。