英語を勉強するなら、留学した方が早い、英会話スクールは効果がないからやめた方が良いというような声を聞くことがあります。確かに留学は英語が話せるようになるために非常に効果のある方法ですが、英会話スクールでも学べることはたくさんありますし、場合によっては留学をするよりも効果がある面もあります。
今回は留学、英会話スクールのそれぞれのメリット、デメリットについてまとめてみましたので、留学や英会話スクールを検討している方は参考にしてみてください。
留学のメリット
圧倒的な会話の機会
留学をする中で得られるメリットの大きなものの一つとして圧倒的に会話の実践の機会が多いということがあげられるでしょう。何しろ学校、買い物、友達づきあい、すべてが英語になりますから、テキストで話すような場面を現実に経験できます。英会話スクールでは実戦の機会を作るのは難しいのでこれは留学ならではと言えるでしょう。
仕事や友達など貴重なチャンスを得られる
上記とも繋がりますが、英語を使う貴重なチャンスを見つけられるようになります。日本で英会話スクールに通っているだけでは、英語のみの環境の中で仕事をしたり、外国人の友達が自然に増えていくということはなかなか難しいです。
留学であれば、現地のそういった体験一つ一つが日本では得られないものですし、会話の上達というのはこういった経験を通じて上達をしていきますので、ここも留学をする大きな利点と言えるでしょう。
留学のデメリット
人生におけるリスクが大きい
留学をすることで、仕事をやめたり、学校を休学したりといったチョイスをせざるを得ないといけないことが出てきます。特に社会人で個人として1年間、ワーホリなどの留学をしようと思ったら今の仕事を続けるのはほぼ不可能です。
海外では仕事を見つけないと収入も無くなりますし、帰国後に職探しをすること考えなくてはいけません。今の安定した生活を捨て、付き合っていた友達や恋人とも別れることになる可能性だってあります。この点において留学をすることを躊躇している人もいるでしょう。
お金がかかる
当たり前ですが、留学はお金がかかりますので、事前に蓄えておかねばなりません。少なくても100万くらいは用意しておいた方がいいですし、向こうで収入がないと貯蓄だけがどんどん減っていきます。私はワーホリに行って仕事がうまく見つからなかったため、200万あった貯金を使い果たしました。ワーホリに行ったこと自体は全く後悔していないのですが、貯金がなくなったことで帰国後もしばらくは貧乏生活が続いたため、お金の面のリスクは大きいと思います。
英語を誰も直してくれない
これは結構勘違いしている人が多いのですが、学校の先生以外(というか下手したら先生ですら)誰も自分の英語を直してくれませんし、間違いを指摘してくれません。ただ通じないと無視されます。
なので自分の英語が正しいのかがわからないまま、生活をすることになります。判断基準もないですが、なんとなく通じてるし良いかなということで1年間過ごすのです。
私は、ワーホリから帰国した後に就いた仕事で、外国人の上司から、お前の英語は何を言っているかわかんないことがあるから、仕事の現場に出せない、とお叱りを受けました。結局、英会話スクールで勉強し直す羽目になりました。
留学だと、間違っていても気づかずに使い続けることが多いので、変な癖がついてしまう可能性があるという欠点があります。
外国生活の水が合わないと、最悪帰国。。。
留学の怖いところとして、その国での生活に馴染めないことがあるということです。留学に来ている人の中でも結局その国の文化や食べ物が合わず、早々に帰国してしまう人が一定数います。
食べ物が合わなかったりすると、体調を崩してしまったりするので勉強どころではありません。海外だと病院に行くことも一苦労ですし、環境が変わるのはリスクになります。
英会話スクールのメリット
今の生活を維持したまま学習ができる
留学と違い英会話スクールは、今の仕事やプライベートを維持しながら学ぶことができます。英会話のスクールもマンツーマンやオンラインなど、いろいろなスタイルのスクールがあり、最近は仕事の後の遅い時間でも開講している所もありますので、仕事との両立も可能です。
どんなに話せなくても困ったら助けてくれる。
ビギナーの人は会話をしようとしても留学だと誰も待ってくれません。全く話せない人が留学をしてはいけないと私が考える理由がこれです。こんな状況では言葉を発しようにも、何も言わせてもらえず、上達の効率が著しく悪くなってしまいます。
スクールであれば、どんなに会話に詰まっても先生は待ってくれますし、言いたいことを確認してくれた上で、きちんと正しい表現を教えてくれます。そのため、留学をするよりも圧倒的に効率よく学ぶことができます。
ちゃんと体系立てて学べる
留学に行くと、とにかく意思疎通をする必要があるため、とにかく通じる言葉を選んで会話をするということをせざるを得ません。ただそうすると、本来、的確に自分の意思を伝えられる方法があるのに、それに気づけなかったり、間違った内容で覚えてしまうことがあります。
英会話スクールに行けば、それぞれのシチュエーションに合わせた的確な単語、文法表現を学ぶことができますし、正しい英語を話すことができるようになります。
また学習内容も最初は簡単なものから、徐々に難しい内容へと少しづつスライドしていけますので、自分のレベルに合わせた学習が可能です。
環境変化に左右されずに勉強できる
スクールに通えば、日本での生活のまま学習ができるので、環境の変化を気にせず、勉強に集中できます。最近の英会話スクールは自習室があったり、自宅学習用のツールも豊富なので、むしろ環境としては留学をするよりも整う可能性が高いです。
英会話スクールのデメリット
会話の機会が少ない
留学に比べるとどうしても会話の量は少なくなってしまいます。語学上達において会話量を持つことは大切ですので、スクールで話すだけだと、量の面で不足しがちですので、スクールに依存するのではなく、自分で使う機会を探す必要があります。ここの点は留学には劣ります。
英語上達につながる機会の広がりが少ない
留学と比べた時、ここはスクールのデメリットです。海外にいると、英語の仕事を見つけたり、現地の友達を作ったりと、上達をするための貴重な機会を得やすくなります。日本にいる限りは自分から積極的に動き工夫をしていかなければなりません。
まとめ
英語を話せるようになるために、留学が絶対的な正義という訳ではありません。英会話スクールでも英語を上達させていくことはできますし、むしろ学習内容や費用の面で考えると、留学よりも効率が非常に良いです。留学、英会話スクールにはそれぞれの良さがあります。
英会話スクールだと会話をするための機会不足しがちですので、スクールに通う方はプ実践できる機会づくりをしていくことが大切になります。