英語を勉強していると、なかなか上達を実感することができず、挫折しそうになることもあります。苦しいときに学習を諦めてしまうことを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。今回は英語学習の挫折をしそうになる原因と、苦しくなった時の学習の取り組み方をまとめてみました。
英語ってなぜ挫折してしまうのか
そもそも、なぜ英語を勉強していると途中で挫折しそうになってしまうのでしょうか。
大きな原因として、学習することに慣れてしまい、新鮮さがなくなるということがあります。人間は難しいもので、上達をするためには学習を習慣化していくことが必要なのですが、同時にマンネリ化をすると、学習に対しての吸収が落ちやすくなってしまいます。
新しいことは刺激が多く、自分の脳に記憶に残りやすく、学習も楽しく取り組めるのですが、慣れて来るとマンネリ化してしまい、刺激が少なくなり記憶に残りにくくなります。
刺激が少ない中で、上達を感じられないと学習に飽きてしまったり、学ぶことが面白く無くなってしまうのです。
英語の上達は本人だとわかりにくい
挫折をしてしまう理由として、英会話は上達が自分だとわかりにくい、ということがモチベーションを削ぐ原因となっています。英語学習をやめてしまう方の理由としてよく聞くのが上達が感じられないので諦めた、という声です。
これも気持ちとしてはよくわかります。私も1年間海外で英語を勉強した際、始めの1ヶ月こそ会話がスムーズにできるようになってきたとは感じましたが、それ以降は変化をなかなか実感できませんでした。ずっと上達しない、どうしようという気持ちが帰国するまでずっとあり、自分の変化に最後まで満足できませんでした。
今は当時のレベルを客観的に見れるので、後から変化を振り返ったら、月ごとの変化を冷静に感じることができますし、大きく上達したと分析できるのですが、学習過程の最中にいると、どうしても変化が判断できないものです。
英語を学習する際のこの不安はつきものでして、変化がないと不安になる気持ちは非常にわかります。ただここで、負けずに学習を続けられる人が伸びていくのです。。
皆さん学習には悩んでいます
ただ、ずっとモチベーションが続く人はいないというのも事実です。皆勉強が楽しくないと思う時期があります。私も英語を学習している人たちへ、たくさんカウンセリングを行ってきましたが、常に学習が楽しい、上達してしょうがないって人には今まであったことがありません。
皆、学習を続ける中で、どこかで楽しめない気持ちになったり、勉強が上達しない、と悩む時期がやってきます。どの学習者からも必ず相談を受けます。
ただレベルチェックやTOEICなどで測定を行うと、きちんと数値に変化が出ているという方が多いのも事実です。会話は話している瞬間が文字に残らないので、変化の履歴を客観的に判断しにくいこともあり、学校で勉強する科目のように、ちょっとずつ上達しているという実感を感じにくいのです。
上達には波がある
英語の上達は、他の科目や習い事のようにゆっくり日々伸びていくようなイメージとは少し違います。突然ぐっと伸びたと思ったら、逆にいくらやっても上達しない時期があります。上達期と停滞期と呼ばれるものがあるのです。
上達期で一気に変化をし、その後停滞する時期が続きます。グラフにすると緩やかにというよりは、カクカクとした線で伸びていきます。上達期を一つ経験すると、自分自身で、上手くなったという変化を実感できます。ただ停滞期に入ってしまうと、どれだけ勉強しても変わったと思えない時期が来てしまうのです。
英語に挫折してしまう人はこの停滞期があることに気づかず、英語が上達しない、自分には英語のセンスがない、と諦めてしまうのです。
学習を始めたばかりの頃は、上達期がすぐにやって来るので変化がわかりやすいです。全然話せなかったところから単語が口に出てくるようになったり、相手の会話のテンポに合わせて返答ができるようになったりします。
ところが自身のレベルが高くなればなるほど、上達期が短くなり、停滞期が長くなっていきます。そのため、上達を感じることができず、もやもやしてしまう時期がだんだんと長くなりがちです。ただここで諦めるのではなく、学習を続け、いつか突然やって来る上達期に備えて、英語に関する知識や経験の蓄積をする必要があります。
少し寝かした方が上手くいくことがある
この停滞期を抜け出し、上達期に入るためにはどうしたらいいでしょうか。もちろんひたすら学習を続けることも必要ですが、学習の矛先を変えたり、時には思い切って寝かしてみるということが大切なこともあります。知識や思考などは、一つのことだけを考え続けていても煮詰まってしまうためです。
逆にある程度ちょっとその分野の学習から離れたり、違うことを考えてみたりすることで、知識が熟成され、頭の中で整理されて使えるようになっていることも多いです。
カレーは一晩寝かした方が美味しいなんて言いますが、学習も行き詰まった時には熟成させてみるのも手かもしれません。
できないことを楽しむ
よく英語を勉強していると上手くできないことが多くて、と落ち込んでしまう方がいますが、できないことが多い方が英語上達には良いのです。
できないことをどうやってできるようにするかを、色々考え工夫する過程で、知識が実際に使えるようになっていきます。色々な方法を試して見る中で、脳が刺激されて行くので、良い影響があります。
まとめ
英語の学習は、今できないことでも、時間を経て振り返って見るとできるようになっていることがたくさんある学問です。英語で一番大切なのは続けることです。モチベーションが下がって挫折しそうになることもありますが、それを防ぐためにも、辛い時は思い切って知識を寝かしてみると良いかもしれません。
短期時にはサボってしまってことも、長期的に見たときに学習を続けていければ、それが逆に成長に繋がったりします。ことが大切になります。