関係副詞の作り方!関係代名詞との違いをおさえてスコアアップしよう!

英語の学習が進んでくると関係副詞という単元が出てきます。関係副詞自体は高校で学ぶ単元ではあるのですが、実はそこまで難しいものでもなく、関係代名詞のルールを押さえておけば、恐れる必要はありません。今回は英語の関係副詞の作り方についてまとめてみました。

関係副詞とは何か?

関係副詞とは関係代名詞と同様、2つの文章の同じ単語の部分をくっつけ、一文で話をすることができるという文法単元です。関係副詞としてくっつける時には「where」「when」などを使います。

例えば

「This is the town.」 と「 He was born in the town.」

なんていう2つの文章があった時、関係副詞の文法を使い、一つにまとめて伝えることができます。この文章は「the town」という部分が前と後ろで同じ内容ですので、

This is the town where he was born.

と、一文で書くことができるという話です。くっつけ方も関係代名詞と似ていますね。

ここまで聞くと、あれ?これって関係代名詞と何が違うの?と思う方も多いかもしれません。確かに関係代名詞とその役割自体は一緒なのですが、くっつける品詞が違うのがポイントです。

「関係代名詞」は前の文章の名詞と、後ろの文章で同じ部分の「名詞」をくっつけるのですが、「関係副詞」は同じものを表す、前の文章の名詞と、後ろの文章の「副詞」をくっつけるというルールがあります。

上記の文章もくっつけている部分をよく見てみると、「born」の後ろにいる「in」がいなくなっていますね。これはくっつける時に「in the town」ごと前に持ってきて「where」に置き換えているのです。

というのも「前置詞+名詞」というのは「副詞」として考えることができ、前にいる名詞と、この「副詞」をくっつけているのです。

「副詞」ってのは「動詞や形容詞を詳しく説明する言葉」のことですね。

後ろの文章の「in the town」つまり「この街で」という言葉は、「生まれる」という動詞にかかっています。それにより「生まれる」という行為が、より詳細に伝えられているのですね。こういう言葉を「副詞」と呼びます。

関係副詞と関係代名詞の違いを考えるにあたり、ここを押さえておくと混乱しないので、しっかりと理解しておきましょう。

また、そもそも関係代名詞ってなんだっけという方は、下記に関係代名詞のページもまとめていますので参考にしてみてください。

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関係副詞の文章の作り方

それでは関係副詞のルールと作り方をもう少し見ていきましょう。

関係代名詞は文章と文章をくっつけるにあたり、「who」「which」「that」を使っていましたね。

関係副詞の場合は「where」「when」「why」「how」の4つを使ってくっつけることができます。くっつける単語によって、使う関係詞が違ってきます。

例えば、「場所」に関する単語をくっつける時は「where」を、「時間」に関する単語をつなげる時は「when」を使います。「理由」に関する単語は 「why」を、「how」は少し特殊ですが、「方法」に関する単語をつなげる形となります。それではそれぞれの関係詞を見ていきましょう。

関係副詞の種類

それではそれぞれの関係詞を見ていきましょう。

where

文章と文章をつなぐ際、「場所」に関する副詞が出てくる時に使います。先ほどの例文のように場所を表す前置詞の「in」や「at」「there」などを使って副詞が作られている時に出てきます。

This is the city.   He lives there.

なんていう文章は

This is the city where he lives.

とつなぐことができます。

When

文章と文章をつなぐ際に「時間」に関する副詞が出てきたらこれを使います。

This was the day. I took the exam in the day.

こう行った文章をつなぐことができ、

This was the day when I took the exam.

とすることができます。

Why

whyを関係副詞として使うときは、前の文にくる名詞は「the(a) reason」との組み合わせると決まっています。

This is the reason why I like him.

みたいなくっつけ方をします。

これは文章を分解をすると、

「This is the reason」と「I like him for the reason.」という文章がくっついた結果、こうなっています。「for the reason」という「前置詞+名詞」の副詞を前に持ってきている訳ですね。

ただ、注意点としては、「the reason」があるからといって必ずしも「why」がくるわけでは無いということです。

名詞や副詞の概念を知らずに関係詞を勉強すると「the reason」がある=「関係副詞はwhyを使う」としてしまいがちです。

例えば「This is the reason.」 +「The reason is studying English.」をくっつける時

This is the reason why is studying English.なんて形にしてしまいます。

これは間違いで、上記の場合、くっつけるのは前も後ろも名詞ですので

This is the reason which is studying English.

としてあげなければなりません。

How

how」というのは少し特殊な関係詞です。いわゆる先行詞というものを取らずに文章を作ります。

先行詞というのは関係詞の前にくる、くっつくための言葉です。

例文を見ると

that’s how I earned money,

これが私がお金を稼いだ方法です。

となります。

「that’s」 の後ろに名詞が無いのに、関係副詞の「how」を置いています。

これは二つの文章に分解すると、

That’s the way.  I earned money in the way.

と分かれます。

「how」の関係副詞は基本的に「the way」です。

注意点としては「how」だけはThat’s the way how….というように、「the way」と「how」を並べることはできないので要注意です。

関係代名詞の書き換え

ちなみにこういった関係副詞ですが、関係代名詞の形に書き換えることもできます。

関係代名詞で書く場合は、後ろの文章にいた「前置詞+名詞」の部分を「前置詞+which」として前に持ってきてあげましょう。

先ほどの例文で出した、

This is the town. He was born in the town.

ですが、関係副詞の代わりに「in+which」として書くことができます。

その場合は

This is the town in which he was born.

となります。「前置詞+which(この場合はin)」=「where」の扱いとなる訳です。

「in the town」ごとくっつけてあげるイメージですね。

ちなみに、関係代名詞の「which」で書く場合

This is the town which he was born in.

とすることもできます。

前の名詞とくっつける部分は名詞なので「in」は残しておくわけですね。

問題を解くときの注意点

このように関係副詞を習う上で大切なのは、くっつける単語が「名詞」なのか「副詞」として持ってくるのかを理解しておくことです。

単純に場所が来たら「where」でくっつける、とか時間が来たら「when」でくっつける、みたいな覚え方をしてしまうと、関係代名詞との使い分けができなくなってしまうという点です。

例えば

he went to that park. I know this place.

という文章があり、

これを関係詞でくっつけようとなったとき、公園は場所だけど、「where」と「which」のどっちをおけばいいんだろうとなってしまうわけですね。

ちなみにこれは後ろの「this place」は名詞として使われているので関係代名詞を使い、

He went to that park which I know.

彼は私が知っているあの公園へ行った。

となります。このように関係詞は品詞の種類で判断することが大切です。英検やTOEICなどでもこういった使い分けの問題が出たりしますので、理解しておきましょう。

まとめ

今回は英語の関係副詞についてまとめました。関係副詞の基本的な作り方やルール、関係代名詞との違いを理解した上で書き換えられるようになると、英語のテストでも得点できる問題が確実に増えますのでしっかりとおさえておきましょう。

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