英語は文法を知らないと話せない?そんなの幻想ですよ!

英会話を始めようか迷っている人の悩みとしてよく聞くのが、自分は文法知識がないから話せるようにならないのではないか不安、まずは文法を勉強して基礎を作ってから、英会話を始めたい、という声です。ただ果たしてそれって正しい学習方法なのでしょうか。今回は英語を話すにあたって文法学習はどれくらい必要なのかをまとめてみました。

中学までの文法知識があればOK

英語を始めようか迷っている人の言い分としては、文法知識がないと、文章をどう組み立てて良いかもわからない。そのため、まずは文法を理解して、文章の作り方がわかるようにしてから、会話の練習をしたい、という気持ちになるようです。

気持ちはわかりますですが、実際のところ、文法を知らないと英語は話せないのでしょうか。

確かに文法は知っておいた方が良いです。ですが、そこまで深掘りする必要はなく、中学校で出てくることを最低限理解しておけば、会話をする上で困ることはありません。ですので、会話の勉強を一旦見送ってまで、最初に学ばなければいけないというものでは全くありません。

むしろ会話の勉強をスタートしないことは上達の道から大きく遠回りをしてしまっていると言わざるを得ません。喋りたければ1日も早く会話の練習をし始めることが大切です。

1日でも早く話す勉強をした方がいい

ここまで私が会話の練習に関して強く言うのは、私自身、文法偏重の学習をして遠回りをしたからです。私は大学入試を最後に、英語の勉強などをしておらず、卒業後、塾の先生をすることになってから、改めて英語の勉強をし直しました。

英語の授業を受け持っていたため、文法の学習をやりこみました。最初はbe動詞と一般動詞の違いも忘れていたレベルでしたが、3年間で大学入試の問題を解いて解説できる程度までは学習をしました。

その後、仕事を辞めて留学をしたので、ある意味満を持して海外に旅立ったわけですが、だからといって、現地ですぐ会話ができたわけではありません。最初は全く話せませんでしたし、途中も他の人と同じ様な成長具合での上達でした。文法知識を使う場面はなく、むしろ会話の時間をもっと取るべきだったと後悔しています。

とにかく言いたいのは、英語の知識がある=英語が話せる。ではないということです。

日常会話をするのに難しい知識はいらないんですね。基本的な文法知識があれば文章は組み立てられます。どちらかというと会話に求められるのは、文章を瞬時に作る能力ですので、文法知識の深さは無関係です。文章を作るためには会話をたくさんして、話す練習をした人が喋れる様になるのです。

何がわからないかわからない状態から抜け出そう。

英語、と聞いて文法の勉強に走ろうとする人の傾向としては、そもそも何がわからないのかわからない人が多いです。

そもそも文法ってどんなことを学ぶのか自体がわからず、難しい、時間がかかるんじゃないかと不安になって、準備をしなければならない!と思う人が多いようです。

再度お伝えしますが、英語を話すためには中学校レベルの文法を理解していれば会話はできます。しかも中学校でやる文法って、実はそんなに多くの単元があるわけではないです。中学では3年間かけてやったので、たくさんある様な気になりますが、実際今学習したら、1ヶ月2ヶ月もあればおさらいできます。

だから文法は時間をかけなくても出来るのです。もちろん一通り理解する必要はありますが、さらっと見れば思い出せる単元も多いです。例えば現在進行形の単元。「今~している」っていう表現を「主語+be動詞+動詞ing」で作るんだったな、と思い出せばそれでOKです。これだけのことです。

もちろん、中には少しちゃんとおさらいしておいた方が良い単元もあります。「不定詞」「現在完了」とかね。実際そういう文法は私たちが英語を嫌いになった単元だったりしますね。

でもそういった単元は4つ5つくらいなので、そんな果てしないことでもありません。この辺を振り返ることができれば、ぼんやりしてた中学文法はクリアになります。

会話ありきで勉強しないと身につきません。

そんな訳で英語を始めたいけど知識面が不安、という方は会話の勉強をまずは始めて、少しずつ中学文法を復習していくのが良いでしょう。

文法って得体のしれない状態だと、たくさんやることがあるように見えてしまうのですが、非常にやることがシンプルです。ただ悩んでいる人は文法の得体が知れないので、必要以上に不安になっていき学習に対して身構えてしまうんですよね。

繰り返しますが、中学文法って別にそんなに大した内容のことはやりませんし、残念ながら身についても、文章作成能力を劇的に変化させるものではありません。(もちろんルールを知っておいた方が、英文が出てきた時に理解がしやすいので、知ってた方が有利ですが。)

それよりも会話の機会を作って実際に話をすることが、英語が話せるようになるためにはよっぽど重要ですので、そこをぶれないように学習することが大切です。

文法って怖いのが、やると勉強した気になって満足してしまうところです。何度も言いますが文法学習に時間を割きすぎないこと。筋トレでいったら文法知識はプロテインみたいなものです。補助をしてくれますが、あくまで会話ありきで学習して初めて意味があるものです。

会話をしないと、学んでいても文法単元の使いどころや、ルールの便利さが理解しにくいと思います。まずは文法を勉強をした方が良いのかなあと悩む暇があったら、話す環境づくりをしてください。

まとめ

確かに英会話をする上で、文法の知識は中学生レベルのものは、覚えておいた方が学習がスムーズになるでしょう。ただ文法はいくら深く勉強しても、文章を作成する能力そのものにはあまり変化が出ません。

そこに時間をかけ過ぎるなら、限られた時間を一つでも多く話す経験をして、アウトプットをした方が有意義です。実際話す機会を作ることができれば、文法知識も使いながら覚えることができて理解が早いです。文法や知識習得にこだわり過ぎず、まずは会話をしてみることが大切です。

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