英語を話そうとするとなかなか言いたいことが言えなくて、もどかしい思いをしますよね。一体どうやったら会話を上達させることができるのでしょうか。今回は私がカナダにワーホリに行った際、全く喋れない状態から、会話が上達したと感じることができた勉強方法をお話しできればと思います。
とにかく全く話せなかった!
ワーホリでカナダに行って感じたのが、簡単な事ですら、全く言葉が出てこない!ということでした。3年間塾講師として英語を教えてきたので、文法や単語力などは正直自信があり、なんとかなるだろうと軽い気持ちでいたのですが、自分の知識は全く活かすことができませんでした。知識だけあってもそれを口に出すには、アウトプットをする練習が別に必要になります。私はそれを知らなかったので、つまづきました。
とにかく自己紹介のような簡単なことでさえ、スムーズに言葉が出てこないですし、どうにか気持ちを伝えても、相手に何かを返されると次の言葉を出すことが全くできなかったのです。現地の人たちは英語が話せない外国人に基本冷たいです。会話を待ってもくれません。日本人とは違って、言わなくても察する、理解するという感覚がないので、気持ちが伝えられないと何だこいつ、という態度で無視をされてしまいます。
最初はとにかく現地の人たちの会話や生活のテンポ感についていけず、どこに言っても無愛想にされるので、悔しい思いをすることばかりでした。
英作文&実践のくりかえし
そんな私がやったのは、言えなかった文章を一度書いて見える形にし、それを言葉に出して口に出せる文章のパターンを増やす、という方法でした。今回言えなくても、次の機会が来た時に言えればいいやということにしたのです。
そもそもうまく言えなかった話というのは、その場では言葉にならなくても、後から考えれば大したことがない文章であることが多いのです。日本語でも後から、ああ言えばよかったなって反省することって多いですよね。さらに初めて話す話題だとつっかえたり、話の構成がバラバラになったりしますが、何度も話しているとうまくできるようになります。
英語も全く同じで、初めて話す話というのは基本うまく言えませんが、実際に練習していくと話せるようになるものです。こう言えば良かったなあ、ということは単語の羅列でも、間違っててもいいので、とにかく一旦文章にしてみて、どう言う順番で言葉に出せばいいのかを整理するということが大切です。
そして、ある程度文章ができたら、それを相手がいることを想定して、言葉に出していました。口の筋肉が英語の発音の動きに慣れていないので、最初はうまく言えませんし、疲れますが、何度も言っているとだんだんとスムーズに言えるようになります。
そうして文章をいうことに慣れたら、今度は何も文字を見ないで言えるかを試していました。暗記するレベルで文章が出れば、次に使うチャンスが来た時に瞬時に反応して話ができます。そうやってだんだんと話せる話題を増やしていき、スムーズに反応ができるようになることを目指しました。
学校の先生と喧嘩してたら英語が上手に?
上記の方法を繰り返すことで、一番英語が上達したなと感じたのは、語学学校で先生と喧嘩をした時です。
私がいたクラスの先生は、どういうわけか私に冷たく、話を聞いてくれないということがよくありました。多分私の英語が下手くそなので、いちいち話を聞いてられないってのがあったのでしょうね。何度も文句を言いたかったのですが、言葉が出てこなくて、毎回その場では何も言えずに授業が終わってしまうということがよくありました。
そこで、上記の方法で、次のチャンスが来たらすぐに言葉にしてやろうと、先生への文句の文章を事前に書いて、それを口にする練習をしました。先生に一泡吹かせてやりたいという気持ちもありましたし、何しろ普段から不満が溜まっていたもので、言いたい事は次から次へとでてきました。
早速次の授業で先生と話すタイミングが来たので、用意して来た文章で文句を言ってやったのです。自分でも思っていた以上にスムーズに言え、先生もあれっという感じで驚いた表情をしていました。そりゃ普段何も言えない奴が、急に文句を言い始めたのでびっくりしますよね。
ただ当然先生も黙っているはずがなく、すぐに反論をしてくるわけです。私は文句を言ったことで満足してしまっていたものですから、反論を受けることなんか全く考えておらず、そこから先は言い返せず。敗北感に打ちひしがれました。
悔しかったので、その日の晩、もう一度言われたことへの反論を考えて、次の日は先生を探して文句を言ってやりました。そうしたらまた反論をしてくるので、また持ち帰って新しい文句を考えて、と、気づいたらいつの間にか喧嘩のキャッチボール状態になっていました。我ながら執念深いなと思います。
結局、1週間くらいそのやりとりが続いたのですが、そうすると、私の英語に変化が出て来ました。他のテーマになると相変わらず全然話せないのですが、先生との喧嘩になると、どういうわけか自分が驚くほど会話のやり取りができるようになっていたのです。
というのも、先生への文句というテーマで、自分の中にいろいろな意見の文章が蓄積されていたるので、何かを言われても、今までに練習した文章を組み合わせたり、文の一部をちょっと変えたりして会話が続けられるんですね。
先生も多分、途中で気づいてだんだん面白がっていた節があります。憎まれ口を叩けばこいつは何か言いたいことを考えてくるなと気づいたのでしょうね。後半はわざと変な意見を言ってきたり、最後には、お前は俺と話すときだけやけに会話が上手になるな、と言ってくれたのが良い思い出です。
言いたいことが言えない時は、一度文章を視覚化して、それを元に口を動かすのは本当にオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英会話が上達するためには、まずは言いたいことをきちんと見える形にし、それを自然と言葉が出るまで言葉にすることです。文章を何度も口に出すことでだんだんとスムーズに話せるようになるので、うまく話せない事は何度も口に出してつぶやいて練習しましょう。一つのテーマに関して、会話ができるように慣れば違うテーマでも同じように練習する、そうすることで点だった会話が線になり、会話が上達していくのだと実感しました、