映画などを見ていてどうしても何を言っているかわかんない時があります。英語の字幕を見ても、使っている動詞は簡単なのに、前置詞などとくっついてセットになって使われると、訳がわかりにくくなるなんてことがあります。そんなときはこのPhrasal Verbが使われている可能性があります。今回はPhrasal Verbとは何なのか、またネイティブとの会話でよく出てくるものをまとめてみました。
動詞は一言で使わない?
海外での生活で、英語を使っていると戸惑うことあるあるの一つがPhrasal Verbの存在だと私は思います。そもそも存在に気づかないと、Phrasal Verbってなんのこっちゃってなるんです。
動詞を表す英単語ってに非常にたくさんあるのですが、実はそれをそのまま必ずしも使うわけではないのです。特に難しい言葉ほど、そのまま使わないことが多いです。日本語と同じで、単語帳などで覚えた難しい動詞の単語って、硬い言葉も多いです。
例えば「返済する」って単語があるとします。学生時代に必死で覚えた単語帳だと「reimburse」として載っていますが、ネイティブの人たちはそのまま使わず、「pay off」って言っちゃうんですね。「pay」自体は中学生で出てくるような基本的な単語ですが、これに「off」をくっつけるだけで意味が微妙に変わるのです。
他にも「take」に「 off」をくっつけて「take off」で服を脱ぐとか、服を着るは「put on」なんて言葉で表現できます。「wear」で覚えているのに、実際は「put on」とか言われ、しかもこっちの方が会話でよく使ったりするから厄介なのです。学校で真面目に英語を勉強してきた人ほど、これは戸惑います。
こういう風に動詞はたくさんあるのですが、少し難しい意味を表す動詞も、私たちがよく知っているような基本的な動詞と前置詞等を組み合わせて、一つの意味をなすのです。海外に行って自分の価値観がガラガラと音を崩れた瞬間でした。今まで散々暗記してきたのはなんやったのかと悲しくなりました。
もちろん動詞一言を言うだけでも通じますが、あんまり使わないので、不自然に聞こえてしまいます。英語でPhrasal Verbと呼んでいるこの言葉は、日本語では句動詞とか群動詞とか言っています。
また困るのは日本だと英語を勉強する際に、このPhrasal Verbを全然重要視しないことです。何気に英語の文章を読んでても、結構使われてるんですけどね。ルールとしては「動詞+副詞」もしくは「動詞+前置詞」をセットにして意味をなす言葉となります。「get up」なんかもそうですね。
学校であんまり勉強をしないので、こう言うのが出るとリスニングが聞き取れなくなります。特に映画とか見てると、このPhrasal Verbをめっちゃ使うんです。
私も英語の勉強法として、映画の英語字幕を出して、単語を調べるという勉強をしていたのですが、Phrasal Verbが厄介なのは、Phrasal Verbとして使っているのか、単に普通の動詞+前置詞として使っているのかがわかりにくいんです。
またこの組み合わせは辞書を引いてもすぐに意味が出てこないので調べにくいんです。字幕を見てもこの有様なので、ただなんとなく聞いていても意味がわからなくなります。英語のリスニングが難しいポイントとして、このphrasal Verbも原因と言えます。
どうすりゃいいんだ、Phrasal Verb
対策としては、残念ながら暗記していくしかないのです。日常生活の中で使うものからどんどん使って覚えていきましょう。ちなみにこのphrasal Verbをまとめたものは本も売ってますのでそう行ったものを定期的に見ていくことも大切です。
よく使うPhrasal Verb
会話の中でよく使うものをまとめてみました。少しでも参考にしてみてください。
hang out
おしゃべりする。友達とばったり会ってカフェで話したりするようなイメージです。
友達とおしゃべりして過ごした、と言う行為を言うときに使いましょう。女性は暗記必須のワードですね。
ちなみに似たような表現として「hang over」がありますが、これは二日酔いになる、という意味です。コメディ映画のタイトルにもなっていますね。
watch out
気をつける。注意する
これも最初言われたときなんのこっちゃと思いました。注意してくれてるのに、意味がわかんなくて思いっきり犬のウンコを踏んだ記憶があります。Be careful.とかも言うのですが、「watch out」の方が使われている印象です。
screw up
失敗する、しくじる
失敗するって言葉自体は「Fail」で覚えてるのに、これを急に言われたら、正直全く意味がわかりません。
上手な人ほどPhasal Verbが上手い
こういう言葉は無数にあるのですが、少しづつ覚えていくといいでしょう。
英語がうまいなって人ほどこれを使いこなせています。これができると一気に英語上級者です。
逆に知識は多いのですが、英語がナチュラルでない人ほど、難しい単語を必死に覚えて、ネイティブを困惑させています。そんな単語、日常会話で使わないよってなるので難しいですよね。
方向性を間違えるとせっかくの努力が会話に結びつかないので、早めに軌道修正しましょう。
まとめ
そもそもPhrasal Verbの概念を知らないとネイティブと会話するときや、SNSなどの文章を読むときに意味がわからなくて困ることが増えます。覚えるのは大変ですが、少しづつ使えるようにしていきましょう。