英語を勉強するにあたり、文型の基本を勉強することが大事です。これを学ぶことで、英語の文章の並べ方を学ぶことができ、様々なことが表現できるようになります。文章の組み立て方は大きく分けて5種類ありますが、今回はこの英語の文章を作成するための基本の5種類、通称5文型をまとめてみました。
文型とは?5つある基本の形
文型とはそもそも何なのでしょうか。文型とは文章の組み立て方、並べ方の基本の型のことです。英語はこの型が大きく分けて5種類あります。もちろん適当に並べても会話はできますが、知っておくと会話の上達が圧倒的に早くなります。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
第1文型(SV型)
「主語+動詞」で文章が完結できる文型です。
英語の基本的な文章の作り方として、「主語+動詞」つまり「誰が、どうした」の形で文章を組み立てることができます。他の文型でもそうですが、文章が長くなってもこの形が基本となりますので、これは必ず覚えましょう。
「主語」とは「誰は、誰が」にあたる言葉ですので、名詞や代名詞が入ります。「Dog(犬)」とか「He(彼)」などがこれにあたりますね。
動詞は動きを表したり、状態を表したりする言葉です。「run(走る)」とか「laugh(笑う)」などの動きや「have(持っている)」「exist(存在する)」などといった状態を表す言葉です。
それらを組み合わせて
A dog run.(犬は走る)とか
he laughs.(彼は笑う)
なんて形になります。
第2文型(SVC型)
「主語+動詞+補語」で構成される文章です。
「補語」とは、主語の状態や性質が何なのかを説明するための言葉となり、この文型を使うときは、主語がどんなものや人なのかを伝えることを目的とした文章が作れます。
わかりやすい例が
I am a student. (私は学生です。)
She is very beautiful.(彼女はとっても綺麗です。)
というような「be動詞(~である)」を使った形です。be動詞とは「am」「is」「are」のことですね。
これは私が何者かを説明する文章になっています。
私=学生だよってことや彼女=綺麗だよってことを伝えているんですね。
補語は名詞か形容詞が入るようになっています。形容詞とは、名詞がどんなものかを詳しく飾るための言葉でしたね。
ですので、この文章の形の特徴として
主語=補語ってのが必ず成り立ちます。
主語がどんな状態か性質かを伝えるための文章ですので、そりゃそうなのですが、主語と補語の間に動詞を挟んでくっつけてあげるようなイメージですね。
第3文型(SVO型)
「主語+動詞+目的語」で構成される文章です。
第1文型である、「主語+動詞」の文章を発展させたような形です。英語を話すにあたって、「主語+動詞」だけで全ての文章が表現できればいいのですが、それだけだと当然伝えきれない話も出てきます。
ですので、「主語+動詞」の形に、さらに「目的語」をつけてあげて文章を作ることで、より詳しく、様々なことが伝えられるようになり、会話らしくなります。
ここで出てくる目的語というのは、動詞が表す動作の対象となる語です。
日本語でいうと「誰が何を(が)どうした」というような文章になるのですが、「何を(が)」の部分が、目的語になります。この目的語には必ず名詞が入ります。
具体的には
you speak English.(あなたは英語を話します。)
I like music.(私は音楽が好きです。)
というような形です。
会話の練習をするにあたって、この文型は非常に多く使われますので、この順番を意識するとたくさんの文章が話せるようになります。
パッと見は第2文型と似ているのですが、第2文型との決定的な違いは「主語≠目的語」になることです。文章としての使い方が全然違うので、実際に作ると混乱することはあまりないのですが、区別の方法として一応覚えておくと良いでしょう。
第4文型(SVOO型)
「主語+動詞+目的語1+目的語2」で構成される形です。
SVOの文章をさらに発展させた形で、目的語が二つになります。登場人物が二人出てくるような話をする際の文型です。
日本語でいうと、基本の形として「誰は、誰に何をどうした」というような文章を作ることができます。
この「誰に」という「人」にあたる部分が目的語1、「何を」にあたる「もの」の部分が目的語2になります。
例えば、
「私は彼にプレゼントをあげる。」
なんて文章を言いたいなと思ったら、「主語+動詞+目的語1(人)+目的語2(もの)」
の順番で並べると作ることができます。
I give の後ろには、人である(彼)を、その後ろにはもの(プレゼント)を置いてあげましょう。そうすると
I give him a present.
私は彼にプレゼントをあげる。
とすることができます。簡単ですね。とにかく「人→もの」という順番を覚えておけば文章を作ることができます。
第4文型の判別の仕方として、「目的語1≠目的語2」となるというルールがありますので、これも心に留めておくと良いでしょう。
第5文型(SVOC型)
「主語+動詞+目的語+補語」で構成される文章です。
5つ目のパターンは、出てくる目的語を、補語で詳しく補ってあげるような言い方となります。
この文型の特徴として、「目的語=補語」となり、それを伝えてあげる文章が作れます。
具体的には
私は彼女をAkiと呼ぶ。
I call her Aki.
とか、
私はその旅を面白いと思った。
I think the trip interesting.
なんて文章が当てはまります。
一つ目の文章だと「her=Aki」、二つ目の文章だと「the trip=interesting」となり、それを伝えるような文章となっています。
ちなみにこの第5文型と、第4文型は見た目が似ています。
判別の仕方として、動詞の後ろの部分が
第4文型:目的語1≠目的語2
第5文型:目的語=補語
となることを覚えておくと良いでしょう。この文型との違いを区別することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英語の文章は5文型と言われるこの5つのパターンで文章は作られます。これを覚えておくと、会話で必要な文章はどんどん作れるようになっていきます。
また今後、様々な文法を習い、文章を作成するときに、文章の並べ方がわからなくなったら、5文型を思い出して、立ち返ってみると良いでしょう。どんなに複雑な文章でも基本はこの5つの文型のルールに基づいています。