英語は、動詞の形を変化させて、形容詞のように名詞を修飾させる言葉として使うことが出来ます。文法上は現在分詞、過去分詞という単元になるのですが、どのような使い方をするのでしょうか。また他の文法単元とどのように見分けたら良いのでしょうか。今回は英語の現在分詞と過去分詞を、形容詞のように使う方法についてまとめました。
現在分詞、過去分詞って何だっけ?
現在分詞は動詞に「ing」がついた形で名詞を修飾するもののことを呼びますので、「動詞+ing」のことと思って差し支えないです。
過去分詞も現在分詞と同様、名詞を修飾するものです。現在完了や受動態はこの変化の形を使いました。
例えば「Write」の場合、過去分詞だと「Written」に変化します。
形容詞的に使える
現在分詞も過去分詞も名詞を修飾するような形、つまり形容詞的な使い方ができます。しかも動詞単体でなく、動詞に付属している文章ごと、形容詞として使ってしまうことができるのが非常に便利です。例えば、「the boy」を「speak in the park」という文章で修飾したい時、「speak」だけでなく、「speak in the park」丸ごと使って、「the boy」を修飾できます。
つまり「話をしている」少年、と修飾するだけでなく「公園で話をしている」少年、と言うようにできるのが便利なところです。
以下、現在分詞と過去分詞の具体的な使い方を見ていきましょう。
現在分詞の形容詞的用法
「~している」という訳で使うことができます。
例えば動詞の「swim」と言う単語があった場合、現在分詞の形は「ing」をつけるので、「swimming」となります。動詞は最後の2文字に注目して「母音+子音」で終わっている時は最後の文字を重ねて「ing」と置きます。
現在分詞一言、単独で名詞を修飾する時は、名詞の前に置いて前から修飾します。
I know the swimming boy.
私は泳いでいる少年を知っています。
というような形ですね。この場合名詞を修飾する言葉が「swimming」一言ですので、「boy」という単語の前に置いて書きます。
現在分詞のかたまりが二語以上ある時は、名詞の後ろに置いて、後ろから修飾します。
I know the boy swimming in the pool.
私はプールで泳いでいる少年を知っています。
この場合は「swimming in the pool」というように、名詞を修飾する言葉が二語以上なので、「boy」の後ろに置くことができます。語数で変わるのがポイントです。二語以上だと修飾する文章を、名詞の前に置いてしまうとごちゃごちゃするので、後ろに置くんだなというつもりで覚えておくと良いでしょう。
ちなみにこの分詞の使い方ですが、関係代名詞と使い方が良く似ていますね。
I know the boy who is swimming in the pool.
訳し方は全く同じで、どちらも「the boy」を文章で修飾する働きがあります。
過去分詞の形容詞的用法
「~された」と言う意味で受け身のような形で名詞を修飾します。
以前受動態を解説しましたが、文章の訳としては受動態と同じような使い方です。
現在分詞と同様、過去分詞も分詞単独で名詞を修飾する時は、名詞の前に置いて修飾します。
I bought a used piano.
私は中古のピアノを買った。
というような形をとります。「the piano」を修飾する言葉が「used」の一語なので、前に置いています。名詞を修飾する過去分詞のかたまりが二語以上になる時は、名詞の後ろから修飾をします。
I bought the piano used in big concert.
私は大きなコンサートで使われたピアノを買った。
というような形ですね。
これも関係代名詞で書き換えることができます。
I bought the piano which was used in big concert.
どちらも「the piano」を文章で修飾する形です。
現在分詞と他の文法単元との区別
「動詞+ing」の形をとる現在分詞ですが、これは見た目のうえは「現在進行形」や「動名詞」と同じに見えます。ただ使い方が違うので、区別できるようにしておきましょう。
現在分詞は、動詞を形容詞として使う用法、
動名詞は、動詞を名詞のように使う用法です。
例えば「playing」という形でも、
現在分詞だと、
I saw the man playing the guitar.
私はギターを弾いているあの男の人を知っている。
として、男の人が「弾いている」状態を表す形容詞として使っています。
動名詞だと、
Playing the guitar is very fun.
ギターを弾くことは、楽しい。
となり、これは、ギターを弾く「こと」と、動詞を名詞化していますね。
現在進行形は
I am playing the guitar now.
私は今ギターを弾いています。
これは今ギターを弾いて「いる」とあくまで動詞の現在進行形として使っています。
このように見た目は同じでも使い方が違うので、名詞として使う時、形容詞として使う時、進行形として使う時がある、ということを知っておくと良いでしょう。
まとめ
今回は英語の現在分詞と過去分詞を形容詞のように使う方法についてまとめました。非常に英語的な表現で、日本語とは語順が違いますので、最初は難しいかもしれませんが、長い文章を作るためには必須の表現です。しっかりと使いこなせるようにしていきましょう。