英語で話をする際に、もう少し表現方法を柔らかくできたらな、と感じることはありませんか?そこで、今回は英語で遠回しな言い方、婉曲表現についてまとめてみました。英語を話しているとどうしてもダイレクトな表現を使いがちですが、この表現を覚えれば、相手に言いにくいようなことでも相手の気分を害することなく伝えられるようになります。
婉曲表現とは?
婉曲表現とは遠回しな言い方です。相手に伝えづらいことがあっても、伝え方を柔らかくすることで、相手を攻撃することなく諌めたり意見をしたりすることができます。例えば、浪費グセの激しく、無駄遣いばかりしている友達に、意見をしたい時に、
Don’t spend too much money.
お金を無駄遣いしてはいけません。
といっても、あまりよい結果になりません。そのまま相手に伝えてしまうと、非常に直接的な表現で、命令するような言い方になってしまうからです。これでは相手に不快な思いだけさせてしまい、相手を諌めたり説得したりする効果はありません。言葉を選んで伝えることは非常に大事ですね。
そんな時に便利なのが婉曲表現です。お説教的に「するな!」というのではなく、あくまで「~してみてはどうかな」というようなニュアンスを出すことができます。以下に表現をマイルドにするための表現をまとめました。
使いやすい婉曲表現
Don’t you think?
単に「Don’t+動詞!」だけの文章よりも、「Don’t you think」と疑問形にして聞くことで表現を柔らかくすることができます。「~するな!」というより「について考えませんか?」とすることで、直接的な言い方を回避することができます。
「think」の後には「that+主語+動詞」や「動詞+ing」「to+動詞の原形」の形をとって表現することができます。先ほどの例文の、「お金を無駄遣いしてはいけません。」という文章を、婉曲表現に変えると、
Don’t you think that you save up money?
Don’t you think saving up money?
Don’t you think to save up money?
お金を貯めることを考えてみない?
となります。こういった婉曲表現は使う言葉自体を変えないといけないので、少し難しいところはありますが、「spend on(浪費する)」の逆の意味を置きます。反対の言葉としては「貯める」という言葉が良いですので、「save up」の動詞が使えます。
Have you considered?
「have you+動詞の過去分詞」で、現在完了の経験の用法「~したことがある」となり、また「consider」は「よく考える」という意味ですので、「について考えたことはある?」というような訳になります。
現在完了の使い方に関しては以下にまとめています。
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「Have you considered?」も、先ほどの「Don’t you think?」と似たような表現になりますね。
文章も「consider」の後ろに、「that+主語+動詞」や「動詞+ing」を置くことができます。
Have you considered that you save up money?
Have you considered saving up money?
お金を貯めることを考えてみたことはある?
と、こちらも「お金を無駄遣いするな」から「お金を貯めることを考えてみては?」という遠回しな言い方になるので、だいぶ婉曲的な表現になりますね。
ちなみに「consider」の後ろは「to+動詞の原形」を置けないというルールがあるので気をつけましょう。
「Spend」 「費やす」について
少し余談にはなりますが、お金に関する例文が出てきましたので、「~にお金を使う」という言い回しもまとめてみました。それが「Spend on 名詞」という表現です。
「Spend on 」は「~に費やす」というような意味で、
・Spend +時間+on+名詞
・Spend +お金+on+名詞
というような形で表現することができます。
上の文が「時間」を「on+名詞」に費やす、下の文は「お金」を「on+名詞」に費やす、というような訳になります。例えば、
He spends much time on playing soccer.
彼はサッカーをすることに多くの時間を費やす。
She spends a lot of money on shopping.
彼女は買い物にたくさんのお金を使う。
というような形ですね。「time」「money」は数えられない名詞ですので、「much」や「a lot of」を使いましょう。
まとめ
今回は英語の婉曲表現を学びました。遠回しに何かを伝えることができるようになることができれば、相手を説得する際、効果が大きくなります。人間は「~をするな」と一方的に伝えるだけでは、説得はうまくいかないどころか、相手との関係性もこじれてしまいます。大人な伝え方を知ることで、より実践的な英語を話せるようになりたいですね。