仕事柄、英語学習の悩みの相談に乗ることが多いのですが、勉強をするにあたって、単語を暗記することができない!という声をよく聞きます。
言いたいことはあるんだけど、英語でなんて言うんだっけ!となってしまい、悩んでも出てこない。で、調べたら、今までに何度も調べたことのある単語で、覚えられない自分に落ち込んでしまう。そんな経験は皆さん一度はあるのではないでしょうか。英単語を効率よく覚える方法はあるのでしょうか。今回英語の単語の暗記方法についてまとめてみました。
単語ってのは覚えられないものです。
学習相談を受けていると、単語が暗記できないことに対して、悩んでいる人は本当に多いです。年をとると覚えられないとか、自分は記憶力が悪いから、と落ち込まれるのですが、心配することはありません。
相談を受ける際、ほぼ全員の学習者が同じことをおっしゃっています。皆さんそれだけ単語の暗記に苦しんでいますし、何度調べても単語が覚えられない、という悩みは深いようです。
人間の記憶力の脆さに関しては、エビングハウスの忘却曲線という理論があるのですが、彼によると、人間は習った事に対して20分後には、約50%のことを忘れているとのことです。さらに1日も経てば70%近く忘れてしまうというデータがあります。1日でそれだけ忘れてしまうのでは、皆さん覚えられないと悩むのは無理もありません。
そもそも単語ってのはただ習うだけじゃ、覚えられないものなのです。ですので覚えるためには色々と工夫をする必要があります。
インプットだけではだめ!アウトプットをしよう!
ではどうすれば、単語は覚えられるようになるのでしょうか。暗記をする上で大事なことは、知識としてインプットしたものは、アウトプットをする必要があるということです。習って終わりではなく、積極的に使うことを行うことが大事です。覚えたつもりになっていても、いざ口にしようとすると出てこないものですので、苦手なものほど積極的に使うようにしていきましょう。
アウトプットをする作戦!
会話で使う!
まずは習った単語は積極的に会話で使うということです。初めて会った人の名前を覚えるときに、会話で人の名前を出しながら話すと名前が覚えられるというテクニックがありますが、それと同じ理屈です。自分が覚えたい単語を何度も口にだして使うことができれば、覚えやすくなります。
人に教える!
自分の覚えたいことは、積極的にこの意味知ってる?と周りの人に教えるようにしましょう。
これは私が塾講師をしていた時に、先輩講師から習ったやり方です。単語だけに限らず、自分が勉強して覚えた文法などは最低五回、別々の生徒に説明をしたら、初めて授業でも自由に使えるようになる。というものです。人に伝えようとすることで、アウトプットをしなければなりませんので、その際に、自分のわかっていない部分や、曖昧に覚えていることがクリアになり、記憶としてはっきりしたものになっていくのです。
日記やSNSに英語で投稿する!
一日一言でもいいので、習った単語を使って英語で日記などを書いてみるのもの良いでしょう。文章を書くと、自分の言いたいことを英語で表現するようになるので、自分に必要な単語が覚えやすいです。最近だとツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSが発展しているので、そういったところで、英語で書き込みをするなんて方法もあります。電車の移動などの隙間時間に、スマホを使って手軽に行えますので、日記のように机に向かうやり方だと続かないよ、なんて方にはオススメです。
パスワードを覚えたい単語で設定する!
これは色々とリスクの大きい方法ですが、自分の覚えたい単語を、自宅や仕事で使うパソコンのログインのパスワードとして設定してしまうのも一つの手です。ログインのたびに入力をしなければなりませんので、単語の意味はもちろん、スペルまではっきりと認識して覚えることができます。
ただ、最初パスワードに設定した単語は、忘れないように対策をしておきましょう。このやり方だと単語を忘れた時、アクセスできなくなってしまうので、リスクが大きくなってしまいますので、要注意です。
私も職場のパソコンのパスワードの変更のタイミングで、毎回覚えたい単語をいくつか組み合わせて設定しています。設定を変えたすぐのタイミングは、うまく覚えられなくてログインできなくなってしまうことも多く、困ってしまうことも多いのですが。。。。
また単語1つだとパソコンのセキュリティの面から考えるとよろしくないので、単語をいくつか組み合わせるなどして、他人にログインされないように気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英語の単語が覚えらえないと悩んでいる方に、いくつかオススメの覚え方をまとめてみました。どれも難しい方法ではないので、ぜひ試してみてください。
とにかく大切なのはインプットした知識を、忘れる前にどんどんアウトプットしていくことです。普段からアウトプットする習慣を増やすことができれば、単語が覚えられないという悩みも解消していくことができます。頑張って少しづつ取り入れてみてください。