今回は「There is~」の文章の作り方を解説していきます。これを使えるようになると「~がある」「~がいる」という文章を作ることができます。
英語は通常、主語と動詞を最初に言わなきゃいけないルール上、基本構成として「誰が何をする」「誰が何です」というような文章の形で話すことが多いですが、この「There is」の構文を知っておくと、「誰々がいる、ある」という文章を作ることができるようになります。
「There is~」の文章はこんな時に便利!
英語は文章を作る上で、主語と動詞を言わないといけないので、困ったことがないでしょうか。
例えば、買い物に行った話を友達とするとき、「良い服があったんだ」なんて言いたいときです。
「~が」にあたる言葉が主語になりますので、「良い服(Nice cloth)」を主語にしたいところですが、「良い服」を主語にしてしまうと、動詞を何にしたらいいのかわからなくなってしまいます。でも「is」を置いてしまうと後ろに置く言葉がないですし、他の動詞だとしても何を使っていいかわかりません。こういった「~がある」「~がいる」ということを言いたい時に「There is~」の文章が非常に便利です。
「There is」 の基本の形
基本の使い方として「There is~」の後ろに名詞を置くだけです。
この名詞にあたる部分は訳した時に、主語として使われますので、こういった言葉を「意味上の主語」と呼んだりします。
先ほどの文章の例だと
There is a nice cloth.
良い服があります。
とするだけで作ることができます。
余談ですが、この「There is~」の文章ですが、「nice cloth」が意味上の主語となり、それ以外は目的語や補語を置けないため、第一文型の一種として考えることになっております。「there」は主語ではありません。細かい文法の話なのでそこまで気にされなくても大丈夫です。
文型ってなんだっけ?という方は、文型に関してはこちらに記載をしておりますのでご参考ください。
この「There is ~」の文章ですが、後ろの名詞が
一つのものをときには「is」を使い、複数のものになる時には「are」を使います。
There are nice clothes.
良い服がいくつもあります。
となります。シンプルですね。
ここだけは注意!「There is~」使う上でのルール
便利な「There is~」の文章ですが、使うにあたって一つルールがあります。それは後ろにくる名詞は不特定のものを置くということです。特定するものには置けないよというルールがあります。
ややこしいですが、「the」や「my」がついたり、固有名詞だったりすると、「There is~」の後ろには置けなくなるってことですね。
「a dog」だと特にどの犬かが絞られていない状態で話をしている状態ですが、「the」「my」などがつくと、どこの誰の犬かが具体的にわかった状態になるので特定されているという概念になるのです。
実際のところは、話す時に使っても理解はされると思いますが、ネイティブも不自然に感じると思いますので、一応気をつけると良いでしょう。
「There is~」と近い表現方法
「There is」の基本的な使い方はわかりましたが、じゃあ「the」や「my」がついた名詞で「~がいる」っていうようなことを言いたい時にはどうしたら良いのでしょうか、文章が作れないと困ってしまいますよね。大丈夫です。英語の言い方は一つしかないわけではないので、違う表現の仕方をすれば文章を作ることができます。
一つは主語を変えて「have」を使うことです。
「家に猫がいます」という表現をしたい時、猫を主語にしてしまうと、「There is ~」と持っていかないとなりませんが、誰が猫を飼っているのかという観点を持つと文章が作れます。
猫を飼っているのは「私」になりますので、
I have a cat.
猫を飼っています。
としてあげることができます。
猫を主語とする場合でも、「be動詞+場所」を作り
My cat is in my house.
というような形で、「There is~」の文章と近い言い方ができます。
疑問文の作り方
be動詞の疑問文の作り方と一緒です。be動詞と「there」の位置をひっくり返すことで作ることができます。
There is a book on the desk?
机の上に本があります。
Is there a book on the desk?
机の上に本はありますか?
とすることができます。
否定文の作り方
これも、be動詞の否定文の作り方のルールと一緒です。be動詞の後に「not」を置くだけで作ることができます。
There is a library in my town.
私の町には図書館があります。
There is not a library in my town.
私の町には図書館がありません。
というような形ですね。
過去形、未来形の作り方
過去形、未来形共に、be動詞のルールと同じです。
過去形は
「is」→「was」
「are」→「were」
にするだけで作ることができます。
また未来形はbe動詞の前に「will」を置くことで作ります。
There will be a lesson Next Saturday.
レッスンが来週の土曜日にあります。
またwillの否定文もwon’tで作れます。
未来形の単元にまとめていますので、こちらも確認していただければと思います。
まとめ
「There is~」の形を覚えておくと、「~がある」「~がいる」ということを表現できるようになります。be動詞のルールで疑問文や否定文なども作ることができますので、ぜひ使えるようにしましょう。