自動翻訳機があれば英語学習は不要?結局は生の会話ができることが大切!

英語でのコミュニケーションツールとして、最近は自動翻訳機なども出てきています。こういったものの登場により英語の学習は今後も必要なのでしょうか、もしかしたら将来は日本人が英語の勉強が不要になるのでしょうか。今回は自動翻訳機の進化に伴う、英語学習の将来性について考えてみました。

翻訳機は確かにすごい

家電量販店に行っても自動翻訳機などが大々的に取り扱われていますね。CMなどでもポケトークとかの自動翻訳機を見ますが手軽で旅行など便利そうですよね。昔はこういった自動翻訳もキテレツな翻訳が多かったですが、最近の技術は発達していますので、翻訳はどんどん正確になっています。

東京オリンピックもあり、今様々な翻訳機が出てきていますし、今後もこの分野の技術が進むのは間違いないでしょう。これにより英語を全く話せない人でも、コミュニケーションを取れるようになるのはすごいことだと思います。

翻訳機で全ては解決しない

ただ、こういう翻訳機を使ってみるとわかると思うのですが、実際の会話のテンポで使うのがなかなか難しいです。

というのも、話したことを一回機械を通して訳して見せないといけないので、会話のテンポがずれ、スムーズに会話ができなくなるためです。こちらが喋れないと、相手も機械の文章を見ないといけないです。

ちょっと一言話して、見せるくらいなら良いですが、毎回機械を喋って、文章を見せて、相手も機械に向けて喋って、文章を見せてというのは、非常に会話を続ける上でまどろっこしいのです。

しかもこの翻訳の機械を使ってのやり取りは、一問一答形式でないと成り立ちません。なまじコミュニケーションが取れると、一問一答の会話は厳しくなってきます。片方が一方的に話さないといけない場面も出てくると思います。そんな時に翻訳機が訳してくれるまで全く反応ができない、というのは結構大変です。

相手が全く相槌なしで話すのってキツイですし(プレゼンみたいですよね)、そもそも相手の話している内容がこちらの聞きたいこととずれていたりすると、話したことが全て無駄になってしまいます。

会話中で本筋とは違うけどちょっと気になったことを質問したり、ということが生の会話だと一言確認すれば済む話が、翻訳機経由だとどうしてもまどろっこしくなってしまうのです。

1対大勢だと翻訳機は使いにくい

また会議など1対1でない場面だと、翻訳機だと難しいです。会話のテンポがずれるのは先ほども言いましたが、みんながどんどん発言していくと翻訳が間に合わなくなってしまいます。機械を見ている間に次の話題になってしまいます。

英語は大体話せる人がいますので、話せる人がどんどん会話を進めてしまい、結局話せない人が会議に参加するのが難しいという点は変わりません。

英語はメジャーすぎて結局必要

あとは英語が言語としてメジャーすぎるのも、自動翻訳機だけでは難しい理由だと思います。みんな話せない言語ならまだしも、話せる人が多い言語だけに、翻訳機を介して話す人と、生で話せる人の立場が対等にはなりにくいのです。

話せる人と話せない人の差が、話せる人と機械を使う人の差に変わるだけになります。人はグループ分けをしたがる生き物ですから、英語が話せないと、英語が話せる人とそこで距離ができてしまうのです。

また翻訳機が今よりも普及したとしても、ちょっと話すだけなのになんでも翻訳機を使わないと会話ができないの?と一度思われてしまうと、関係性が築きにくくなってしまうのではないでしょうか。英語を話す人と、翻訳機を使って会話を使う人がいたら、どちらの人が信頼関係が築きやすいでしょうか?人は生の会話を重視するので、機械だけ使っていれば英語は不要とは結局ならないのです。

英語の勉強はより求められるようになる!

自動翻訳機の発展はこれからも進んでいくでしょう。今までコミュニケーションをとるすべがなかった外国の人たちとも、よりグローバルにつながっていけるようになります。ただそのことで、英語の勉強が不要になるかというとそんなことはないでしょう。

むしろより必要になっていくことが予想されます。コミュニケーションをとる足がかりが出来たことで、より更に英語を使わないといけない場面が増えていくと思います。そうなると翻訳機では全ては解決できず、自分でもある程度話せないと難しいという展開になるのではないでしょうか。

よく仕事で英語が必要な人が、必要最低限の会話だけ言えれば良いからそれだけ教えてくれ。別にあれこれ会話出来なくていいから、ということを言いますが、むしろ必要最低限のことが言えると、そこからより会話をしなければならず、結局色々なことが話せないといけなくなります。

むしろこういった翻訳機などを補助的に活用していきながら、今よりも英語での会話をどんどん話していくことが求められるようになるのではと思います。機械があるから機械任せにできるのではなく、機械を上手に活用して、自分の英語力をよりネイティブレベルに近づけて会話をできる人が強いです。

結局会話をすることは必要です。どんなに文明が発達しても会話をする、という行為は無くなりません。ドラえもんの翻訳コンニャクのように、食べるだけで外国語が話せるようになるレベルの発明がない限りは、英語学習は必要不可欠なものとして求められるでしょう。

まとめ

自動翻訳機の登場、進化によって、英語でのコミュニケーションの一歩を踏み出しやすくなりました。どうしても分からないことがあった時に、翻訳機を使うことで、会話を一歩深めることができます。ただ機械だけで生の会話を成り立たせるのは限界がありますし、むしろ自動翻訳機でコミュニケーションが取りやすくなったことで、より英語の必要性は痛感すると思います。自動翻訳機が進歩してもこれから英語の勉強は不要になることはなく、むしろより必要になっていきます。

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