ワーキングホリデーで海外生活をするにあたって、仕事はどんなものがあるのでしょうか。どうやって見つけるのか、英語が話せなくても、果たして本当に見つかるのでしょうか。また仕事が見つけられないなんてこともあるのでしょうか。今回は私が滞在したカナダでの職探し体験をもとに、ワーキングホリデーでの仕事探しについてまとめてみました。
仕事は選ばなきゃあります
ワーホリにいった人は、みんな簡単に働いているイメージがありますが、実際問題、仕事は見つけられるのでしょうか。
渡航後早い時期から仕事を探し、労働環境にこだわり過ぎなければ見つけることはできます。探すのは早い方が良いですが、遅くとも滞在してから半年経つまでには、動き始めると良いでしょう。
また労働環境も、オフィスのデスクワークのような仕事はなかなか難しいですが、日本食レストランなど飲食業の仕事であれば、比較的見つかります。
仕事の探し方
実際に仕事を探すことになったらどうやって探したら良いのでしょうか。
日本と違ってアルバイトを探すための冊子や専門サイトが海外はあまり発展していないことも多いです。私が行っていたカナダではアルバイト情報誌やネットの専門サイトのようなものは見つけられなかったので違う方法で探しました。
日本人向けネットの掲示板で探す
カナダの場合は、「e-maple」という現地に住む日本人向けのインターネットサイトがありますので、そういったところでアルバイトの募集を簡単に見つけることができました。カナダの場合、正直これが一番ベタというか、英語が苦手な方でも仕事を得やすいと思います。下記が「e-maple」のサイトとなります。
カナダ留学や旅行、カナダ全般の情報を取り扱っている、一日3万ページ以上が閲覧される老舗サイトです。トロントやバンクーバー…
ここで見つけられる仕事は、日本食レストランや、お皿洗いのバイト、ベビーシッターなどが多いです。日本食レストランはスタッフは日本人だったりはするのですが、接客でネイティブを相手に英語を使うので、英語を上達させたい方に向いている仕事です。またレストランは海外だとチップ制度があるので、時給とは別にお金がもらえます。この収入がバカにならないので、オススメの仕事です。
フリーペーパーで探す
町で配っているフリーペーパーなどに仕事募集などが乗っていたりもします。ただこれは英語がネイティブと比べても負けないくらいの力が必要となります。ネイティブの人たちが普通に応募する仕事が多いですので、どうしても海外に住んで一年そこらの英語力だとなかなかチャンスがありません。
張り紙に応募する
レストランなどでは、アルバイトの募集の張り紙が直接貼ってあることもあるので、そういったところから問い合わせて直接応募することもありです。お気に入りのお店などで、張り紙があればとりあえず聞いてみると良いでしょう。
履歴書を配り歩く
原始的な方法ですが、履歴書をたくさん用意して、一件一件聞き回るという、数うちゃ当たる作戦もあります。バイトを募集しているかどうかに関わらず、採用をしているかを聞きまくるという方法です。いきなり店長はいるか?採用はしているか?と聞くのはなんかちょっと怪しい人感がでますが、向こうの人たちも慣れているのか意外と話を聞いてくれます。
自分がいいなと思ったお店に直接問い合わせができること、運が良ければ、日本語環境ゼロの中で仕事をすることができます。私もこれでトロントのダウンタウンのカフェに履歴書を配りまくり、面接までこぎつけることができました。
仕事が見つからない人のパターン
ただやはり、一定数、滞在期間の中で仕事が見つからず、帰ってきてしまう人もいます。それなりに本気で探さないと仕事は見つからないのですが、採用されない人は、英語力が問題になることが多いです。そもそもの面接で聞かれていることが理解できなかったりすると、当然採用はされません。
また、もう一つ問題となるのが、ビザの期間です。ワーホリは、滞在できる期間が決まっています。私が過ごしたカナダの場合は1年間でした。学校に6ヶ月間通って、卒業後に仕事を探し始めると、働ける期間が半年を切ってしまいます。
そうなると仕事も採用されにくくなり、面接に落ち続けるうちに、どんどん帰国日が迫ってきてしまう、という悪循環におちいります。私もこのパターンに陥り、仕事探しに大変苦労しました。
仕事が見つからなかった人の末路
私もなかなか仕事が見つからなかった人間です。そんな私の末路を少しお伝えします。ただし私の場合は自分の探し方に問題があり、仕事を見つけることができなかったことははっきりとしています。
というのも、私は日本食レストランでは働きたくないという謎のこだわりを持ってしまいました。今思えば、これが大きな間違いだったのですが、昔からコミュ障気質で、飲食業のホールの仕事がどうも苦手だったのです。
特にドタバタした環境で働くと、注文された内容を忘れちゃったりするので、飲食店のバイトに目を背けてしまっていました。
できればオフィスワークとか、飲食業でもカフェなんかでのんびりと働けたらいいなあ、とかぬるいことを考えていたのですが、当然そんなとこは受かるわけもなく、面接にダラダラと落ち続け、気づいたらビザの期限が残り5ヶ月となっていました。そんな状態でも選り好みをしていたのですから、そりゃ見つかるはずがありません。
結局私が見つけたのは、カナディアンが個人で運営していた塗装業の仕事でした。当時通いつめていたバーがあったのですが、そこで、その会社のオーナーと知り合い、その場のお酒のノリで採用されるという、非常に怪しい感じで仕事が決まりました。
正直話していても、あ、こいつは人間的にヤバい!というのはプンプンしていて抵抗があったのですが、お金に困っていたこともあり、飛びついたのです。
実際行ってみると、現場の同僚に日本人はおらず、憧れの英語環境だったのですが、正直この仕事は私には全く向いてませんでした。もともと不器用な上、塗装なんてやったこともありませんので、全く上手く仕事ができません。
しかも、このオーナーのカナディアンは予想通り、精神面に問題があり、気にくわないことがあるとすぐに怒鳴り散らすような気分屋でした。皆仕事を始めてもすぐにバイトを辞めてしまうブラックな環境で、すぐにこの仕事を始めたことを後悔したくらいです。
結局その現場は、すぐにクビになり、無職になってしまいました。ちなみにその仕事は、他のバイトがすぐにやめるので、人手不足から再雇用されたのですが、結局ストレスに耐えきれず、再び辞めてしまいました。
最初は英語力が低かったので、気がつかなかったんですが、だんだんとこのオーナー罵りの言葉の意味が聞き取れるようになるんですよね。英語が上達しているのが感じられたのは良かったのですが、いろいろ複雑でした。
期間にしてわずか2ヶ月程度だったのですが、それにより私のビザの期間は残り3ヶ月になりました。3ヶ月しか働けないやつなんか誰も雇ってくれませんので、そのままカナダでニート化しました。笑
仕事がないため、お金が底をついてしまい、その後ニートから引きこもりに進化するわけですが、お金がないと、会話の上達に繋がるような勉強もできず、最後は英語が伸び悩むもどかしい生活が続きました。お金は本当に大切ですね。
ワーホリに行く前から少しでも会話の練習をすること
あと一つ大事なこととしては、ワーホリにいく前に、英語で最低限のコミュニケーションは取れるようにしておいたほうが良いということです。私のようなやばい上司がいるような職場を避け、現地で良い条件の仕事を見つけようと思ったら、英語は出国前に可能な限り上達しておく必要があります。
よくワーホリに行ってから英語は勉強すればいいから勉強しなくても大丈夫。という人がいますが、非常にもったいないです。仕事柄、多くのワーホリ経験者と会いますが、ほぼ全員が、「行く前にもっと英会話の勉強をしておけばよかった」という感想を言うからです。
もちろんワーホリはお金が掛かるので、あまり出国前にお金を掛けられないという人も多いでしょう。
そういった方はアプリでの学習やオンライン英会話などを利用するのが良いでしょう。
例えばスタディサプリの「新日常英会話コース」を活用すれば、アプリでの英語学習ができる上、オンラインレッスンが24時間365日いつでも受け放題で、月額およそ6000円ほどで始めることができます。
日常の生活シーンを想定しながら、実際にオンラインで会話の練習ができるので、ぜひ出国前から会話の学習をしておきましょう。
その他、レアジョブ、DMM英会話などもオンライン英会話業界の大手で評判が良いです。ぜひチャレンジしてみると良いでしょう。
まとめ
せっかくのワーキングホリデーですので、仕事は必ずした方が良いでしょう。英語環境にこだわることも大切ですが、仕事が見つからなかったら、海外で働けると言う貴重な経験ができなくなってしまいます。こだわりはほどほどにしましょう。
また仕事をしなければ、お金はすぐに無くなりますが、普通に働けば逆に貯金が作れるくらいには稼げます。お金の不安が無くなれば、英語の勉強にも集中できます。現地で貧乏生活をしないためにも仕事は早めに見つけましょう。