話題の映画「ファンタスティックビースト2 黒い魔法使いの誕生」を見に行きました。何か使えそうな英語表現がないかなと見ていたら、登場人物のクイニーが「Knock it off」という表現を使っていたのが気になりました。今回は、このファンタスティックビーストで出てきた英語表現についてまとめてみました。
映画のタイトルは原題が違う?
そもそもこのファンタビ2、日本では「ファンタスティックビースト2 黒い魔法使いの誕生」という名前で上映されていますが、日本と英語でタイトルが違います。英語の原題は、「Fantastic Beasts The crimes of Grindelwald 」というタイトルなのです。
「crime」は罪という意味ですので、あえて訳すなら「グリンデルバルドの罪」というような意味でしょうか。
洋画は、日本に持ってくるとタイトルが変わります。英語と日本語の感覚が違うので、こういうことをするのだと思いますが、これは英語を勉強している身からしたら、なかなか厄介です。
というのも、映画の原題と日本のタイトルが全然違うせいで、ネイティブとの話が通じない、ということがよくあります。これは英語学習あるあるの一つなのですが、日本で上映されているタイトルをそのまま直訳して伝えても、何の映画か理解してもらえないのです。日本語のタイトルが付いているものならまだわかるのですが、中には英語風のタイトルでも原題と違うものがあったりするので困ってしまいます。
そのため、せっかく映画好きという共通の話題を見つけても、話をすり合わせるのに時間がかかってしまいます。そのため、原題はしっかりと覚えておきたいところです。原題は映画のオープニングシーンで出てくることが多いので、見ておきましょう。原題と比べて、邦題は何故このタイトルになったのかを考えるのも面白いかもしれないですね。
ちなみに日本と海外でタイトルが違う映画についても別の記事でまとめていますので、興味ある方はぜひ読んでみていただけると嬉しいです。
英語を話していると、好きな映画や、話題の作品などの話になることがあります。ただ相手と話していて話が噛み合わないことがありませんか。映画のタイトルを伝えてもなぜか上手く理解してもらえない、それは日本と英語圏で映画のタイトルが違うためです。今回[…]
ストーリーはあまりネタバレしても良くないので、詳しくは控えますが、全体的に1作目の明るさはなくなり、ダークな展開になります。ハリーポッターでもシリーズが進むとだんだんそうなってくるので、このあたりは作者のJ.K.ローリングの作風なのかもしれません。
内容は、ハリーポッターシリーズが好きな人であれば楽しめると思います。ハリポタでは脇役だったり、チラッとしか名前が出てこなかった人がたくさん登場し、一人一人が深掘りされていきます。ハリポタの世界観が広がる映画で、ファン向けの人の映画なのかなと感じました。
ちなみにDVD、ブルーレイディスクも発売されていますので興味のある方はぜひ。
映画内で気になった表現「やめてよ!」
今回気になったのは、登場人物の一人であるクイニーが使っていた「やめてよ」という表現です。(クイニーはメインキャラクターの一人で、ティナの妹ですね。)
我々が「やめて」という時にパッと出てくるのは「stop」と言う動詞ですが、クイニーは単に「stop」と言うのではなく、ネイティブが使う口語的な表現を使っていました。
「やめてよ」という表現の仕方はいっぱいあり、本当に嫌な時や、相手の冗談を受けるときの表現など、場合によって使い分けると自然な英語になります。以下にいろいろな表現をまとめて見ました。
Knock it off
劇中に魔法で何度もコップにお茶をつごうとするティーポットにクイニーが「やめてよ」と言うシーンがあるのですが、ここでクイニーがこの「knock it off」と言っていました。
今回この表現が気になったのは、以前、別の映画を見た時に覚えて、ネイティブの友だちに使ったことがあるのですが、怒られたことがあるためです。私は友だちの冗談を受けるくらいの軽い気持ちで使ったのですが、これは非常に強い表現で、冗談に聞こえないとのことでした。本当に嫌な時に使うそうです。実際映画の場面でも、クイニーはそう言った場面で使っていましたので、使い方には注意した方が良いですね。
Stop it
「やめてよ」というとこれが割と一般的な表現だと思います。ただこれも結構強い表現で、冗談としてとってもらえない可能性があります。
Cut it out
これも「やめてよ」という表現ですが、これは軽い言い方としても使えます。別の映画になりますが、ユーガットメールという映画で、メグライアンが演じていた女性が、恋人の冗談に受ける形で使っていました。先ほど「knock it off」を使って注意された時に、ネイティブの友達からは、こっちなら使っても大丈夫だよと言われたので、「Cut it out」の方が柔らかい表現のようです。
No way
もちろん通常の否定をする時にも使いますが、冗談で使う時などによくこれを使います。相手がふざけてバカなことを言ったりした際に「やめてよ、やだなあ」と返すような表現です。口語的な表現ですので、友達と話すときにはすごく使います。ちなみにこの「No way」ですが、「マジかよ!」「信じられない!」「無理無理!」というような使い方もできますので、非常に便利な表現です。
That’s enough
「enough」は充分な、という意味。
「もう充分だ、(もうやめてくれ)」的な訳し方をします。相手がしつこく文句を言ってくる時などにこれを使って「もういいよ」とうんざりした気持ちを伝えることができます。
まとめ
今回はファンタスティックビーストで出てきた英語表現「knock it off」などについてまとめました。英語の原題や、劇中の表現などを覚えることで、ネイティブとの会話がより弾みます。今回まとめた言い方は他の映画でもよく出てきますので、洋画を見るときは、ぜひ上記の表現に注目してみてください。