英語を勉強していると、どうしても覚えられなかったり、苦手な単元が出て来たりしますよね。そういった時、どうしたらしっかりと身に付けることができるでしょうか。英語を覚えるには良い先生にめぐり合うことも大切ですが、逆に自分が良い先生になって教えることがお勧めです。英語を確実に上達させるための方法として、人に教えてみることの大切さについてまとめてみました。
先生になってみよう!
先生になる、といっても教職の免許を取って云々という話ではありません。自分が何かを習ったら、その内容をまだ知らない誰かに伝えてみよう、という話です。
私は前職で個別指導の塾講師をしていたのですが、その時に上司によく、
「勉強しててよくわからんことがあったらな、まずは生徒五人に教えてみるんや。そしたらわかるようになるから」と常々言われていました。
自分でよく分からないのに、教えられるわけないやん!と最初は疑問に思っていたのでしたが、実際やってみるとまさに上司の言葉通りで、不思議とわかるようになるんですね。
もう10年も前に言われた言葉ですが、今でも自分の心に残っており意識をしています。
英語ができないと、英語は教えられないということはありません。どんなに英語のレベルがビギナーであろうとも先生役をすることはできます。今の自分のレベルがどこであっても、今日自身が努力したことによって、まだその知識を知らない人は周りにたくさんいるのです。
私も塾講師時代は偉そうに教えていましたが、最初の頃は、英文法なんてさっぱりな状態でして、それでも授業の前日に初めて勉強したことを、さも昔から知っていたかのように生徒に授業していたわけです。教えることは誰にでもできます。自分が知っていて相手が知らないという知識のものがあれば、どんどん話してあげましょう。まずは身近な人を五人見つけて、ぜひ今日学んだことを伝えてみてください。
人に教えると良い理由
なぜ人に教えると良いのでしょうか。それは知識をアウトプットし、整理することができるからです。実際に何かを教えてみるとよくわかるのですが、教える中で自分が曖昧になってしまっている部分というのは、うまく言葉にならず、相手に言いたいことが伝わりません。
他の人にうまく伝えられないことというのは、このように自分の中で理解していない部分があるためなのです。
言葉に出す以上、なんとなくの理解だと誤魔化すことができませんので、自分のわかっていなかったり、忘れてしまっているところを直視することになります。また言葉にしようとすることよって考えもまとまってきますし、話の矛盾点や疑問に自分で気づけます。アウトプットを繰り返すことで、知識というのは定着してクリアになっていくのです。
教える中で、途中で分からなくなったら、もう一回習ったことを見返してみて、再挑戦してください。三人目くらいから、曖昧だったポイントも整理されて伝えられるのを感じられると思いますし、五人目に話す頃には自分なりの言葉でクリアに教えられるようになっているはずです。そこまでいくと、その知識は完全に自分のものとして定着していきます。
SNSなどの活用もあり
生徒になってくれる人を見つけにくかったら、SNSで発信したりするのも良いでしょう。私もこのブログを書くことで、仕入れた単語や知識が自分のものに落としこまれていくのを痛感します。
まだまだ上手に伝えられないな、曖昧だなと感じる内容も多いのですが、文章にすることで、頭の中に置いておくよりも論点が整理されていきますし、伝えたいことがまとまり、知識が理解へと変わっていきます。
しかも知識を外に共有することで、他の人の役に立つ可能性も出てくる(と信じたい!)なんて、いいことだらけなわけです。
一点注意点としては、生徒役になってもらう人は、自分の話を聞いてくれ、自身の失敗を受け入れてくれる人を選ぶようにした方が良いという点です。SNSに限ったことではないですが、教える相手は選ばないといけません。
というのも、最初新米先生は失敗するのが前提ですので、うまくできないことが多いです。失敗に対してマウント取られちゃったり、やいのやいの言われてしまうと心が折れちゃいますから、身近な人からスタートしていくのがオススメです。
まとめ
今回は、英語で苦手な単元に出会ったとき、先生になる、誰かにその知識について伝えてみることで、自分の理解を高めることができるということをまとめました。必ずしも上手に教えられる必要はありません。自分の言葉で相手に伝えてみて、うまく伝わらない部分に気づくことが自身の上達につながります。ぜひ試してみてください。